(この話題に触れずに、日をまたぎたくなかったので)
2年前、海のない田舎に住んでいる私のくせに、
生まれて初めて、地震で酔った日。
恐怖と一緒に、むかむかむか…と、胸がつかえた日。
普段の避難訓練がいかに無力か、
揺れる中を大騒ぎで逃げ出していく上司や同僚達を見ながら、思い知った日。
机の下に後輩を押し込んで、私は開け放したサッシの枠につかまって、
群集心理に負けていく人々の姿を、見ていた日。
台風でもないのに、信号がのきなみ消えているのを、初めて見た日。
それでもなお、車の列は一台ずつゆずりあって、通ったり曲がったり、
なんか、泣いちゃいたいくらい、皆っていい奴だーって、思えた日。
いくつもの県が、いろんな理由で、壊された日。
そのどこにも私の大切な友達がいて、何と言葉をかけたらいいのかわからず、
それ以前に、連絡とれるかどうかも分からなくて、
復旧したPCの掲示板に付きっきりで、安否確認した日。
…そして、まだ、終わっていない。
例え忘れかけても、決して終わっていないし、もしかしたらまだ、何一つ戻ってないかもしれない。
過酷でも、確かに現実で、目を背けることは、哀しいけど許されない日。
それが、3・11。
つまり今日。