2012年12月30日日曜日

紅白の話、その2(健全)

(健全)って、わざわざ念を押すところが、もうヤバいと思うわなぁ…(笑)

明日になっちゃう前に、これだけは書かないと!な紅白話、二つ。
まあ、どちらも既に有名ですけど。
見たいぞー、なの。

白組ー、矢沢永吉さん、二回目の登場~。
「前回、サプライズで出たときは、舞台が狭くてびっくりした。今回はちゃんとリハして出る」
うーん、いかにも彼でなければ言えないようなコメントですねー。
観覧者のファンの人は、ちゃんとタオルを投げていただきたいですっ。期待してます。

紅組ー、石川さゆりさん、もう何回歌ったかしらの「天城越え」~。
しかし今回は、荒木飛呂彦さんとのコラボということで、意外性倍増。
あの色っぽいお着物姿で「ジョジョ立ち」されるんでしょうか?!
今時の男子中高生は、ほぼできるそうですが(←娘、談)

「ジョジョの奇妙な冒険」って、私が勤めだした頃、もうはまってる先輩がいたなー。
私はどっちかっつーと「魔少年ビーティー」の方が、記憶に残ってるんですが。

ああ、年がバレる(笑)
楽しい歌のお祭り、見たいなー。
そしてその後は、おそばかみかんをいただきつつ「ゆく年くる年」で、鐘をゴーン…と聴く。

今年もあと一日ですが、どうか少しでも、世界が幸せに向かって進みますように!

2012年12月29日土曜日

年末年始の不定期更新について~

ま、いつも不定期ではありますが。

いよいよ、家族が一日中顔をつきあわせる数日間がやってまいりました。
なもんで、危険な橋をあえて渡ることはせず、今日から数日は、不定期更新といたします。

他に、理由としては…なんつーか、アクセス数が少なくなりつつあるので。
内容が内容になってきてますからねー、家族の前じゃ見られませんわね、こりゃ。
無理、しないで下さい(苦笑)

でもでも、もし時間がとれたら、それこそ不定期で更新するかも?!

それでは、また…です。良いお年を!

2012年12月28日金曜日

ぼくたちの美郷さん(7)★18禁

「え、ええっ?するの?」
「他に、何があるの。ここへ来て」

素早い動作で、葵は、私を濡らしにかかる。
私もすぐに興奮してしまって、気づいたら、葵を受け入れていた。

あわてる私の胸を、葉月が揉んでくる。
指先で、乳首の先端を、つついてくる。

…こ、これが…3人で…って、こと、なの…?

刺激の強さに、思わず、背中が反り返ってしまう。

葉月が、片手で枕をつかみ、その空間へあてがってくれる。
やっとの思いでお礼を言おうとしたら、葉月は、そのまま私の唇をふさいだ。

舌が、入ってくる。
葵の腰使いと、どこか、シンクロしているようで。

声も出せないまま、私は、身体をばたつかせて、そのたびにかえって感じてしまう。

悪循環?
…ううん、とんでもなく、気持ちのいいサイクル。

あっ。
葵が、この前に探り当てたあの場所へ、また…ああ、ああっ、そ…そこ…。

葉月も、この間見ていたせいか、何かを感じ取ったみたいで、舌を深く差し入れる。

いや…ん。
入ってるっ、二人とも、私の中へ。

だめ、だめなの、もう…ああ、だめ…っ!

「…びちょびちょだよ、美郷さんの、ここ…」
葵が、すうっと撫でるだけで、私の濡れた場所は、びくびくっ、と震える。

「や…あ…」
こらえきれずに、私が叫ぶと、その声を合図にしたように
「…じゃ、俺が…舐める、から…」
と、ベッドをまたぐようにして、葉月が私の後ろへ回り込んだ。

「…うつぶせに、なって」
私が言うままの格好をするなり、さっきまでキスしていた葉月の舌が、私のそこを舐め始める。

「ん、んん…っ!」
そ、それって…は、葉月、舐めてるんじゃ、なくて…ひ、開いてる…?舌で…?

ああ。
葵の次は、葉月、なのね…私に入ってきてくれるのは…。
私は、悟った。

じゃあ、今、私がしている、この格好は、もしかして…。

「ね…、美郷さん…、して…?俺、きれいに…流してきたから…」
目の前に、膝立ちになった、葵がいる。
もう、すっかり、わたしに何をして欲しいか、わかる身体つきに変化して。

やっぱり…。
でも、どこかで、されてばかりじゃなくて、する側になりたかった自分がいて。

だから、躊躇なく、口で葵を受け入れる。
…声にならない、葵のうめき声。

それを聞いて、今度は…ああ、葉月っ…だめぇ、そんな中に、舌、入れちゃ…。

きっと、舌の次は、私がくわえているものと同じ、葉月のものが、そこへ、入る。
恥ずかしい…けど、…欲しい。

そう思うと、いてもたってもいられなくなって、私は、ちょっとだけ口を外す。

「ねぇ…お願い。葉月、い、入れてっ…」

それだけ、やっとの思いでねだると、私は、また葵を含んだ。

袋を破く音がして、しばらくすると、わたしの願いは、ゆっくりとかなえられていく。

どこかのAVでも、レディースコミックのたぐいでもない。
そう…これは、まぎれもない、現実。

私は、高校生の男の子二人と一緒に、裸で、誰にも言えない淫らな行為に耽っている。

…どうしよう、今夜は、寝ないで一晩中、続けてしまうかも…。
揺れながら、揺すぶられながら、私は初めて味わう快感に酔った。

そのうち、誰から眠ってしまったのだろう…、分からない。

私が気づくと、ベッドの両脇に葵と葉月が寝ていて、私がベッドから落ちないように、真ん中にしてくれている。
狭い、けど。

ああ…。
しちゃった、んだ。私。
この子たちと、3人で、一緒に。

もう、後には引き返せないような、そんな気がした。

これから先、恋愛だかお見合いだかで結婚して、子どもができて…なんて、ごくごく普通の人生を歩んだとしても、私の身体と心の奥には、一生、この二人とした事が残る。

それは決して、罪の意識ではなく、甘い秘密の香りで包んでおくような、そんな感じ。

私は、そうっと起き上がり、シャワーを使った。
どこを、洗ったらいいのか、分からないくらいに…乱れている。
汗だけじゃ、なくて。

きっとこのまま服を着て外を歩いたら、すれちがう人は、さっきまで私が何をしていたか、何となく…分かっちゃうような気が、する。
気恥ずかしくて、体中を、ごしごしこすった。

(つづく。次回は、話のトーンが変わる予定なので、冒頭のお願いをお読み下さいね…)

2012年12月26日水曜日

ぼくたちの美郷さん(6)★18禁

3度目のメールは、それから程なく来た。

でも、あいにく私は毎月やってくる、つらい一週間の三日目で、体調が悪いから…と、断りの返信を入れた。

そうしたら、間髪入れずに、返信がくる。

『大丈夫ですか?何か、欲しい物があったら、買っていきます。だから、無理しないで、お家へ帰って、ゆっくりしてください…。あおい・はづき』

うーん、男子高校生に、この女のつらさ、どこまでわかってるのかなぁ。

待ち合わせ場所のカフェに行ってみると、大きなコンビニのビニール袋を下げて、心配そうな顔つきで、二人が待っていてくれた。

「コーヒーでも一杯、飲む?」
「気を遣わなくて、いいですから。俺達、待ってる間、さっき飲んだし」

袋の中をガサガサいわせてのぞいてみると、腰を温めるハーブの香りの温熱シートや、コーヒー味の豆乳、ちょっと贅沢なチョコレート、ジンジャーティーのパックなどが入っている。
うーん、玄人好みのチョイスだな、これは。

「…すごいわ、女心わしづかみのツボばかり詰まってる。誰の入れ知恵なの?」
ちょっと悪戯っぽく、私が聞いてみると、葵が照れくさそうに
「あー、俺、姉ちゃんがいて、そのつどキツそうにしてるから、いろいろ買いにやらされてるんです。だから…。気に入って、もらえましたか?」
と、白状した。

なるほど。
だから葵の方が、葉月より女慣れ(?)してるというわけね。納得。

そのまま、二人は微笑みを浮かべて、「お大事に…」と言いながら、帰って行った。
そのもの分かりの良さが、ありがたいようで、ちょっと、寂しい。

しばらく、カプチーノで身体を温めながら、私は、カフェから出るのを躊躇した。

やがて、体調もすっかり回復した頃の夕方。会社のパウダールームで、私は、初めて二人に、自分からメールを送った。
もちろん、平等を期すために、同じ文面で同時に。

『先日は、本当にありがとう。おかげさまで、もうすっかり元気になりました。で、あの…今度、いつ、会えますか…?二人で相談がまとまったら、教えて下さいね。みさと』

何か、女子高生のメールみたいで、我ながら恥ずかしい。
でも、顔文字やデコメール使ってないだけ、まあ、年相応というところかな。

速攻で、連名の返信が来た。
『俺達、今日、中間考査が終わったんです。だから、明日の金曜、どうですか?あおい・はづき』

…待ってて、くれたんだ。私のこと。
何度も何度もディスプレイを読みながら、私は、ちょっと涙ぐんでしまった。

「どうしたの?美郷さん」
同僚の女の子に顔を見られ、私は泣き笑いの顔で、首を横に振った。

「…何でも、ないの。ちょっと、メールで、嬉しい事があっただけ」
「ふうん。…でもさ、美郷さんって、最近ちょっと変わってきたって、噂になってるわよ」
「え…?」

「何か、前より綺麗になったとか、色気が出てきたとか。恋人でもできたんじゃないか、ってね」
「そんな事ないわ、噂よ、噂」
「本当かなぁ」

何だか、これ以上しゃべってると、本心を見透かされそうで、私はさっさと帰り支度をしに行った。

「あのう…今日は、3人で、その…するわけ、でしょ?…どうやって、するの?」

いつもとは違うホテルの、ダブルルームを選んだのは、恥ずかしい事をするのに、同じホテルでは気がひけてしまうから。

「俺達も…その、経験、ないから…よく、わからない、けど…」
「…でも、3人揃って、同時に気持ちよくなれたら、いいんじゃ、ないかな…」

3P初体験者の集まりは、どうも歯切れが悪い。

そりゃ、当たり前よね。
誰も知らないこと、するんだもの。

「よしっ、まずは3人で一緒に、シャワーを浴びて、風呂に入る!」

葵の提案に、葉月と私は
「えーっ!」
と、大声をあげた。

「…だって、何したらいいか、わからないんだから、とりあえず3人で、一緒に裸になって、考えてみたらいいんじゃないかな?もしかして…何か、始まっちゃうかもしれないし」

うわ、葵ってば、大胆。
でも…確かに、一番現実的な方法かも、しれない。

それに、…内緒だけど…これだけ若くて綺麗な身体の男の子二人と、一緒にお風呂に入るなんて、すごく、ドキドキが止まらない感じ。

…ばかね、私ったら。
もうすっかり、いやらしい考え方が身についちゃってる…。

「あのー、風呂の湯、たまったー…」
私がごちゃごちゃ考えてる間に、もう葉月は、バスタブにお湯を張っておいてくれた。

3人で一緒に入っても、どうにか、ここの部屋のバスタブはもってくれた。
でも、さすがに、お湯は端からあふれっぱなしだけど…。

私が思っていたより、何だか、3人とも、姉弟みたいな気分でお湯につかっている。

「ねえ…お風呂、気持ち、いいわね」
「うん。ちょっと、狭いけど」
「…思ってたよりも、平気、かも…3人で入るのに」
「何かさ、テレビの旅番組みたいな感じ、しない?」
「窓もない、トイレの見えるユニットバスで?」

葵の言葉で、私と葉月はプーッと吹き出す。

うーん、なんだか、今夜はだめかなー。
…ま、それはそれで、いいかもね。
何もしないで、きゃあきゃあ、修学旅行の夜、悪戯っ子達が一つの部屋で転がってるみたいで。

と、思ったら。

私のそんな甘い思いは、見事に打ち砕かれてしまった。

一緒に出てきたとたん、私は、あっという間に二人にベッドへ押し倒された。

(つづく。…次回分の下書きが私的にハードなので、アップ前にちょっと手直しさせてください!)

2012年12月25日火曜日

ぼくたちの美郷さん(5)★18禁

すると、私の顔の上に、逆さ向きになった葵の顔が、にゅっと突き出てきた。
心の中を見透かされたようで、どきっ、とする私。

「葉月とのセックス、すごく気持ちよさそうでしたよ、美郷さん?」
「やんっ、見てたのね…やっぱり。…ど、どこで?」
「秘密です。二人の絶対邪魔にならない場所で、一部始終をじっくり、ね」

「やだ…恥ずかしい…」

私は年甲斐もなく、両手で顔全体を覆ってしまった。

「だって、見ておかなきゃ、分からないでしょ?美郷さんのいいところはどこか、葉月がしてないことを俺がしなくちゃ、とか…ね」

ああん、もうすっかり、葵モードに変換されてるっ、この部屋。

目で葉月を探すと、シャワーを浴びているらしく、脱ぎ散らかされたガウンと、水音がシャワー室から聞こえてくるのが分かった。

「じゃ…葉月がシャワーから出てくるのを待ってから、始めます?それとも、今から?」
「…んもう、葵ったら、意外と言うのね。…恥ずかしいから、もう、今からで…いいわ」

「…痛くない…?」
「葉月とは、思ったほど…大丈夫だったわ。あとは、葵が、意地悪しなければ平気」
「美郷さんだって、結構、言ってきますね。じゃあ…ほとんど同じ形だけど、ちょっと、葉月とは変えます。さっきまでの二人のを見てて、かなり、俺も…キテるんで…」

潤滑剤と、避妊具は、葉月の時と同じ。
違ったのは…初めの日と同じく、私の腰の下に枕をあてがったこと。
そうして、葉月とは違って、ぐい、と私の両脚を、開き気味にして持ち上げた、こと。

クールだと思っていた葵が、こんな大胆な形を取るなんて、思いもしなかったわたしは、ただ驚くだけだった。

「びっくりさせて、ごめんね、美郷さん。でも、俺もう、あまり余裕ないし、美郷さんの奥のいい所を、早く見つけて可愛がりたいって、思って…」

入ってきた葵のそれは、葉月とそれほど変わらない大きさ。
そして、探るように、私の中を行ったり来たりして、動き続ける。
そのたびに、擦れるような感覚が私を襲い、息が自然と荒くなってゆく。

やがて、二人同時に、葵のいう「奥のいい所」が、見つかった。

そこは、葵がちょっと押しつけただけでも、びくん、と稲妻のような快感が走る。
私が腰を動かすと、葵の方が、小さなうめき声を上げる。

もう、二人して、そこを中心に絶頂を目指すしか、なかった。
恥ずかしいのを通り越して、二人で小刻みに声を上げる。

「ね、葵…我慢、しないで。あなたの、一番いい時に、…いって…」
「だ、だめですっ、そんな…事、言われたら、俺、ほんとに、ほんとに…っ」

葵の泣きそうなせっぱ詰まった声に、そそられながら、私は言う。
「…いいのよ、ね、…ほら…あ…っっ」

葵が始末をしている間に、毛布を身体に掛けながら、いつの間にか側にいる葉月に、私は訊ねた。

「葵ったらね、私と葉月の一部始終を見てたんですって…。葉月は?どうしてたの?」
「それは…あの、もちろん、見てました…」

「えーっ、あなたも見てたのっ?!」

「…すいません。あの、葵と…約束してて…この次は、きっと、3人一緒ですることになるだろうから、お互いに、美郷さんが…その、どういうのが、好きか…相手としてる様子を、見ておこう、って…」

うーん、さすが天下の名峰学館生。
頭がいいわね、計画性ありすぎだと思う。

それでは、3回目は、いよいよ3人一緒にあれやこれや、しちゃうわけなのね…
いよいよ、未知の世界へ突入なんだわ。

…どんなんなっちゃうのかしら…、好奇心と、ちょっと、怖い、のと。

(つづく。この話も、もう5回目ですか…早いですね~)

ぼくたちの美郷さん(4)★18禁

葉月の仕草に、ぞくり、とする。

初めてじゃ、ないのに。
私も、そして、手際を見る限り、おそらく葉月も。

こんな時に限って、葵は、何もしないで、無言で私たち二人を見ている。
それが、むしょうに恥ずかしい。

葉月は、潤滑剤のキャップを外すと、両指に塗り、私の乳首を撫で始めた。

「ひゃ…んっ!」
その冷たさと、意外な行為に、思わず私は声を上げた。

でも、冷たいのは、ほんの一瞬。
葉月の柔らかな指使いで、私の肌は次第に熱さを増してきた。

ベッドに仰向けになる私の上へ、葉月は腕立て伏せをするように覆い被さる。
瞳の奥の、強い光に、私が見とれていると、優しく唇が重なってきた。

お互いの指と指を絡ませるように、そうっと組ませてくる。
気がつくと、私はその指をほどいて、葉月の背中に腕を回していた。

「…美郷、さん…、すごく、好き…」
そう囁きながら、私のまぶたや耳元や、首筋に、キスの雨を降らせてくる。
ちょっと、恥ずかしそうに。

葉月のこと、私、誤解してたみたい。
こんなにシャイでナイーブな愛し方をしてくれる子だなんて、思ってなかった。

…ごめんね。

心の中で、私は謝る。

潤滑剤が、私にたっぷりと塗り込められ、準備が整ったらしい葉月は、避妊具の入った正方形の包みを破き、私の中へ入る支度をしているみたい。

今までの優しい扱われ方で、私もかなりリラックスしていた。

…しばらくして、私のそこは、葉月の先端を、感じる。

あ。
この感覚、ほんと、何年ぶりだろ…。

ゆっくりと、私の反応を気遣いながら、葉月は進んできてくれた。
やっぱり…ちょっと、大きい、みたい。
息を吐きながら、私は受け入れていく。

いっぱいにつながっている分、ちょっとしたお互いの動きが、思いがけない快感を生む。
葉月は、少しずつだけど、でも確かに、私の奥へと、入ってくる。
時々、じらすように引く動作を混ぜながら。
そのたびに、こらえきれず、小さく私は声を上げてしまう。

ねえ、葵?
今、この部屋のどこにいるの。
葉月と私がこんな事してるの、見てるの…?
それとも、見ないようにしてるの?

葵の事、忘れてはいないの。
でも今の私、葉月としてる事だけで、もう頭の中がいっぱいいっぱいで…
葵…ごめん。
今だけ、許して、ね。

葉月の腰づかいが、少しずつ大きく、荒くなっていく。
「や…、まだ、出てかないで…っ」
そう声に出して頼みながら、私は、身体の奥で、葉月をつかまえる。

「あ、だめ…ですっ、…みさと、さ…、そんなに、締め付けられたら、俺、もう…」
知らず知らずのうちに、私と葉月は抱き合いながら、腰を揺らし続けた。

「んっ、葉月…いい、いい…わ、もう…あなたの、好きにしてっ…」
「本気に、します…よ…?」
「…して…」

激しくて、でも、私の身体に気を遣ってくれながら、葉月は、達した。

「すみません…美郷さん、本当は、もっと…入って、いたいんですけど…外さないと…」
「…大丈夫よ、分かってるから…」

葉月は、心から済まなそうに話すと、避妊具をティッシュに包んで、ダストボックスへ落とした。

可愛い。葉月って。
セックスしてみて、かえって、その可愛らしさがよくわかって、嬉しい。

私は、ベッドの上で、葉月との一連の流れを反芻しながら、うっとりとしていた。

2012年12月24日月曜日

ぼくたちの美郷さん(3)★18禁

あれは、彼氏のいない私の、幻だったのかな…。

そう思い始めた、5日目ごろ。
帰り支度をしている私の携帯に、見覚えのある名前でメールが入っていた。

どきん、とする。
階段の踊り場へ、携帯を握って走り、メールを開いた。

『いま、お仕事場の近くへ、二人で来ています。お会いするのに、ご都合の良いお店を返信して下さい。待っています。あおい・はづき』

来ちゃった。
ホントにあの二人、私にメールよこしたわ。
うわ、どうしよう…

と、心の中で叫びながら、私の指は勝手に携帯のキーを打ち、会社から少し離れたファミレスの名前と場所を教えていた。

「今日、祝日前だから、メールしてもいいのかなって…明日、出勤ですか?」
「あ、ううん。うちの部署、カレンダー通りの勤務態勢だから」

「…よかった。な、葵。…こいつ、毎日、いつメールするか…それしか俺に話、しなくて」
へえ…葉月って、こんなにしゃべる方だったっけ。

「う、うっさいな。せっついてきたのは、お前の方が多かったと思うけど?俺は」
反対に、初めて会った時より、葵はなんだか恥ずかしそう。照れてるっぽい。

まあ、照れるよね。
私だって、アイスティーを飲みながら、実はすごく緊張してるんだから。

だって。
…この間の約束だと、今日は、いよいよ二人が、私の、中に入ってくる日…なんだもの。

「ねえ…この前の時、コンビニで買ったあれとあれ、学校へ持って行ったの?」
「はい。今日辺りどうかなぁって、二人で分担して、隠し持って来ました」

「持ち物検査とか、ないの?」
「ほとんど、ないです」
「まあ…あったら、あったで…仕方ない、って、いうか」

うーん、大胆な子たちめ。

「えーと、あの…ね、そのさ…、そんなにリスク負ってまで、私と、したいの?」
我ながら何つー質問だっ、と思いつつ聞くと、二人とも揃ってぶんぶん頷いた。

「…どこが、いいの?…分からないわ、私自身の事なのに…」

葵が、真っ先に言う。
「だって、美郷さん、身体のラインがすごく薄くて、ほっとけない感じで、一人で文庫本読んでたりすると、声をかけたくてたまらなくなって…」

後を継ぐように、葉月も話す。
「後ろや横から…見てて、細いのに、すごくスタイル、いいなって…でも、全然ひけらかしてなくて、磨く前の宝石みたい、だな…って、葵と、いつも、言ってて…」

そんな風に言われたのは初めてで、私は、面食らってしまった。

「地味」「当たり障りない」「不快ではないけど、存在感も薄い」「フツー」…くらいしか、言われたことがなかったから。

「…私、…スタイル、いいの…?」
おそるおそる確認すると、また二人はぶんぶん頷く。

「この前、ホテルに行ったとき、確信しました!」
「電車で…想像してた、以上だ、って」

な、なんか、ストーカーっぽい匂いがするけど、でも、まあ、悪い気はしないか。

「あ、あの…だから…、今日も、美郷さん、見せて、ほしいな…って…」
「うわ、葉月、お前本当に今日は口数、多いな!いつもよりターボ入ってるぞ」

…同感です。
何だか、今日の先発投手は、葉月で決まり、みたい…。

休み前で、その手のホテルはいつにも増して満室ネオンが鮮やかに輝いてる。
結局、私が電話で問い合わせたら空いてる部屋があるというので、初めての時と同じホテルに、私たちは入った。

シャワーを浴びたり、ガウンをまとったり…二度目でも、やっぱり、慣れない。
それに…今夜は、この後が、違うんだもの…。

二人の話を聞くともなく聞いてると、やっぱり、葉月が先、みたい。

内緒だけど、葵が先の時より、ちょっと、こわい…気がする。

だって、葉月は、無口だし、葵より体格がしっかりしてる分、…強引そう、というか、もっと言っちゃうと…い、痛いんじゃないかしら、なんて、勝手に想像してしまって。

ごめんね、葉月。
今日、いつもより饒舌なのも、きっと、葉月の方が、意識しちゃってる、から…だよね?

コンビニの茶色い紙袋から、中に入った二つの箱を取り出したのは、やっぱり、葉月。

「…今夜、その…葵と、二人とも、できたら…いいんだけど、そこまでいけるか、美郷さんのこと、まだ、わからないから。だから…俺、から。で、厳しかったら、葵は…この次にって、二人で相談して…」

つ…次も、あるんだ…。
驚きよりも、私の気持ちの中には、どこかホッとしたものが混ざっていた。

こくん、と私が頭を下げる。
それを合図にしたかのように、葉月は、箱を開け始めた。

避妊具の入っている方の箱は、そうっと蓋を取り、一回分を丁寧に破る。
反対に、潤滑剤の入っている方の箱は、思い切りぞんざいに破き、ダストボックスへ投げた。

(つづく。すいません、いい所で!続きは下書きしてありますんで、できるだけすぐ!)

コーヒーブレイク(雑談です)

多数のお運び、感謝、感謝です。
いろーんなものをかなぐりすてて(?)書いてる甲斐があるというものです。

さて、日本は今日、クリスマス・イヴ。
きっと、美郷さんと葵・葉月コンビは、今宵もしっとりと過ごすことでありましょう。
高校生二人だから、お酒は飲めないけど、ね。

現実社会に戻って、我が家はといえば、
年賀状作りに大わらわ。
毎年、時事ネタを入れてオチをつけて考えるんですが(どんなんやねん)
やっとメドがついてきました。
あとは、ペン入れと色塗り~。

それから、下の娘とグーグルでサンタ追跡をするのも、恒例行事。
英語なので、よくわかんないんですけど(笑)
二人でディスプレイを見てると、何ともいえず、ほわんとしてきます。
あと何年、母のお遊びにつきあってくれるのかしら…。

それでは、皆様も、メリー・メリー・クリスマス!

2012年12月23日日曜日

ぼくたちの美郷さん(2)★18禁

 三人でダブルの部屋に入り、順番にシャワーを浴びて薄めのガウンを羽織った頃から、誘っておいたはずの私が、とんでもなくドキドキしはじめてしまった。

「ね…どう、したら…いいの?」

葵が
「可愛いな、美郷さん。…今日は、初めてだから、美郷さんは、何もしなくていいよ。ガウンを取って、俺たち二人に、あなたの体を見せて…?」

ここにきて、急に恥ずかしくてたまらなくなる。
だって、向こうは二人。四つの目に裸をさらすなんて、今まで、したことがない。
でも、他にやりようがなくて、私は、葵のいうがままになった。

体が火照っている分、シーツがひやりと感じられる。
葵と葉月は、ガウンを羽織ったまま(ずるい…)私の体を、じっと見つめる。

「思ってた通りだ。…美郷さんの体、すごく、綺麗…」
「…ああ。…たまんないな…男をそそる体、って感じ…」

視姦(?)、そして、言葉責め。
それだけで、恥ずかしいけれど、私の体の奥のどこかに、火がついてしまった。

「美郷さん…、じゃ、俺から…したかったこと、させて…ね」

葵の声がベッドの下の方から聞こえると、腰に枕がぐい、と差し入れられた。
と同時に、私の背中を後ろから抱え込むように葉月が入ってきた。

ぴちゃ…と音がすると同時に、葵は指先で、私の股間の尖った所のすぐ両脇を開き、舌先でまんべんなく舐め始めた。
その音に合わせるように、後ろから葉月の両手がのびて来て、大きく突き出てきた私の乳首を指先で優しく、でも力強く転がしては愛撫する。

我慢できずに、アパートで一人、声を殺して慰めるとき、私が一番感じるのは葵が迷いなく責めて来た場所だった。…教えてなんかないのに、どうして、そんなにいい所ばかりを舐めるんだろう…。
乳首は逆に、あまり性感帯だと思っていなかったので、感じてしまう自分が不思議だった。乳首が突き出ていく感覚や、つままれながら先端を撫でられていく感覚が、すごくいい。

一人の男としてる時は、こんなものすごい快感と、羞恥心と、それから…背徳からくる気持ちよさなんて、ちっとも感じたことなかった。

腰が、ひとりでに動いて、葵の舌先に、一番いいところを教えようとうずうずしている。
葉月の首の後ろに両手を回し、乳首を自分から突き出して、無言でねだる。

でも、だんだん、無言ではいられなくなってきた。
だめ、といっていたのが、いつの間にか、いい、とか、もっとして、に変わり、最後にはお定まりの「いく、ああーっ、いっちゃう…ああん、ねえっ、もういくっ、いくのぉっ」という、恥ずかしさ極まりないよがり声を上げ続ける、私。
身体の二か所を同時に犯されてしまうなんて、頭がおかしくなりそうに、いい。

やがて、私の恥ずかしい場所から、予想以上にたくさんのものがあふれ出て、二人は行為をいったん休み(…ということは、まだ続きもあるということなのだ…!)、いってしまったわたしは、少しの間だったが、あられもない格好のまま、ベッドの上で気を失った。

その後、私が落ち着いてきたのを見計らって、当然のように、葵と葉月は、ポジションを交代して、再び私を責め立ててきた。

葉月は、葵の時とは違い、私のその場所を全部包み込むようにしてくわえ、緩急をつけていろんな所に舌を這わせてくる。その野生を感じる行為が、私を乱れさせた。
葵は、ベッドの横に膝立ちになり、さっきまで葉月にさんざんいじられていた乳首を、片方ずつ、柔らかく円を描くように舐め続ける。もう一方は、先端をつついたり、乳首ごとこねるように愛撫したりを、左右順番に繰り返して、やめてくれない。

やっぱり、二人の高校生に身体を全て見せながら夢中になっている…っていう自分が、この上なく恥ずかしくて、全身が燃え立つ。

それから…驚いている。
私って、こんなに貪欲な身体をしてたんだ、って。
それを、自分より先に、この二人に見抜かれていたっていう、事実にも…。

あんまり、よくって、一度目の時より、私は身体の力を抜いて、二人に身を任せる。
快感が増幅されて、さっきより、しどけない姿で、私は感じまくる。

「いいよ…美郷さん、すごくいい…その格好…」
「ん、気持ち…よさそ」
「ああん、そんな事、言わないでぇ…、もっと、感じちゃう…っ」
年下の二人に、翻弄されながら、私はもう一度よがって、よがって、頂点を迎える。

「ねえ、美郷さん…これ、使ったら…怒る…?」
ぼうっとした私の目の前に、さっきコンビニで買ったらしい、避妊具と潤滑剤が映る。

「…え、コンビニで潤滑剤なんて、売ってるの?」
思わず私が聞くと、
「あそこの、コンビニ…昔は、薬屋で…だから、そういうのも、置いてあって…」
「男の子達の間では、有名なお店ってわけ、ね?」
私が念を押すと、二人ともこくこくと首を振る、その姿がまだあどけない。

さっきまで、私にあんなものすごい事をしてたのに、やっぱり男子高校生なんだなあ…
可愛い。

「で…どっちが…使うの…?」
少々脱力感を覚えながら、私が聞くと、
「え。二人で…一度ずつ…。…だめ?」
しれっと、二人は言い放った。

おいおい。
おねーさんは、もう二回もいかされてるのよ、あんたたちに。
その上、もう二回、挿入されるってわけ…?

ああ…若いなあ、十代って。
いや、二人分相手をしてる私だって、決して弱くはないはずで。
どうしよう…。

なんて、悩んでいるって事は、私の中に、イエスという選択肢が残っている証拠。

「…でも、痛くなってしまったら、申し訳ないけど…私も、彼氏いない歴3年か4年だから、とても…その、久しぶり、だし」

あ、赤くなってどうすんのっ、私ったらっ。

「…うん、わかった」
「優しく、ゆっくり…するから…」

と、いうわけで。
私は、その気いっぱいの高校生二人を、二回も受け入れることになりそう。
その前に、既に二回、いかされちゃった後で。
一度にこんなにするの、初めて。

…もつ、かしら…。

毛布にくるまりながら、ぼうっとそんなことを考えている私の横で、いつの間にか裸になっていた二人は、気づいたら、小声で何か話を始めていた。
それは、なかなかに、扇情的な眺め。

しばらくその若くて綺麗な身体に見とれていたら、二人が同時に私を見た。
ちょっと、びっくり。

「…決めました。美郷さん、さすがに三人は初めてで、今日はもうお疲れみたいだから…」
「だから…俺たちが、その、一度ずつ美郷さんの中に、入るのは…この、次にしよう、って…いま、二人で意見がまとまって…」

あのっ。
私の意見は、どこへやられちゃったんでしょうかっ。

「…え、じゃあ…二人とも、また、私と…三人で…こうやって…」
さすがに、何をするかまでは言えなかったけど、内心驚きながら、私は確認する。
「…はい。また…したい、です。俺たち三人で…だめですか?」
二人が声を合わせるようにして、私を覗きこんでくる。

ん…もう。
毒を食らわば、いっそ皿まで、堪能させていただきましょうっ。

「分かったわ…。ね、…じゃあ、とりあえず、メアド交換からしておきましょうか…?」
二人は、通学鞄から携帯をもぞもぞと取り出し、赤外線の操作を始めた。
…裸のままで。

あのー、さすがに私も、目のやり場に困るんですけど。
何だか二人とも、自分が何も着てないことなんか考えてなくて、とにかく今は私のメルアドをメモリーすることしか、頭にないみたい。

やっぱり、こういうとこ、年下なんだなー。
そう思ってみると、悪くないけど。
二人とも、なかなか綺麗な身体をしてるしね(って、何見てんのよ、私…)

私は毛布にくるまりながら、バッグの中の携帯を出す。
そうして、葵と葉月と一人ずつ、メアドの交換をした。

交換しながら、ふっと、思う。
(こんなふうにしてても、このメアド、結局無駄になるんじゃないかな…)

いくつか恋をして、終わらせてきた分、そんな風にとりあえず予防線を張っておく癖が、ついている自分に気がつく。
目の前の二人と同じ、十代の時は、そんな事考える余裕もなく、恋してたっけ…。

「ね、美郷さん。いつごろならメールしてもいいですか?」
「着信音とか…うるさい会社、だと、迷惑だし…」

え。
この二人、ホントにメールくれるつもり、なんだ?
二人ともまっすぐな目をして、私の顔をのぞきこんでくる。

「え、ええと…昼休みは、十二時から一時ちょっと前まで。退勤は、まあほとんど定時の五時十分だから…五時過ぎてれば、まあ、うるさく…ないかな?」

ふんふん、とうなづきながら、葵はスマホのメモアプリに時間を打ち込んでいるらしい。
「後で、教えろよ…」
「ああ。今日中にメールで転送しとく」
横で、画面をのぞき込みながら、葉月がぼそっと、せっついているのが、可笑しい。

はあ。
どうしよう…。

私、このかわいい高校生二人、同時に好きになっちゃった気がする。
これから、どうなっちゃうんだろう…(あ、身体の事だけじゃなくてだからね!)

(つづく。…ストックが残り少ないので、次回分、がんばって書きます~)

2012年12月21日金曜日

ぼくたちの美郷さん(1)★18禁

あー、ついに、男女3人ものの18禁下書きに手をつけちまいました…っ。

「女の子どうしじゃなくちゃ、やだ」

「男女二人のカップルじゃないと、許せないっ」

「18禁っていうと…内容があっち系でしょ?きらーい」

…という方、今回はどうぞこの先、お読みにならないことをお勧めいたします。
(間口がどんどん狭くなっていくなぁ、我ながら…苦笑)

                    ※

いつから、こんなことに、なってしまったのかしら。
正式な日付なんて覚えていないけど、初めて出会った日の衝撃は、覚えている。

私は、美郷(みさと)。二十代半ばのOL。ごくごく普通の。
彼氏は…大学の時には、いたけど、就職先が遠くなったら、自然消滅してしまった。

髪は黒、セミロングのストレート。仕事でパソコンに向かうときだけ、眼鏡をかける。
普段は裸眼でまあまあギリギリ、というところ。
体型はごく普通…と、思ってたんだけど…。

あの、二人に会うまでは。

「あの、いきなりですいません。俺たち、ずっと、お勤めのあなたと一緒の電車に乗ってて…ずっと、あなたのこと、気になってたんですけど…」

文庫本を手に、定位置の出入り口付近の手すりにつかまっていた私の前に、二人の男子高校生くらいの年頃の子が、急に話しかけてきた。

背の高さは、私より15センチくらい高い感じ。
二人とも、真っ白いカッターシャツに黒のスラックス。特に着崩した感じや、ジャラついた小物もつけていない、素朴と呼べるくらいに、まっとうな外見。

そして、チラリと見ただけでもわかる、なかなかのイケメンぶり。
周りで座っている女子中高生が、ちらちらと二人を見ていることからも、わかる。
頭のいい学校に通ってるんだろうな…きっと。

「まず自分のことを名乗るのが、紳士の礼儀よ?どこの高校に通ってるの?」
「あ、すいません。えっと、二人とも、名峰学館です…」

ヒュウ、と私は心の中で、蓮っ葉な口笛を吹く。
この沿線でダントツの進学校じゃないの。

「そう。私の勤務先も言わなくちゃ、失礼だわね。私は…」
「分かります、その制服で。東洋海上保険ですよね?就職希望率トップテンに入る」
「どうして知ってるの?ウチの制服、同業他社の中じゃ、地味で通ってるのよ」
「いや、あの…あなたを見てから、ちょっと授業を遅刻して、二人で後を…」
「まあ!天下の名峰生が泣くわよ、そんなことして!」
「す、すいません…」

しかし、若くて頭もご面相もいいのに、腰の低い二人だなあ…。
(これはきっと、何かあるわね…)

「あなたたち、どこの駅で降りるの?」
「あなたと同じ駅で。いいですか?」
ぱあっと明るくなった二人の顔は輝くようで、その若さと美しさが、失ってしまった私にとっては、とてもまぶしくうつった。

駅前の、チェーン店のコーヒーショップに入る。
「俺は、葵っていいます」
「俺、葉月です」
「私は、美郷。…で、ご用件はなあに?」

私がそう聞くと、二人はしばらく、お互いの肘をこづいて何やらもにょもにょしていたが、思い切ったように、葵と名乗った方の子が、言った。

「あの…俺たち、電車であなたを初めて見かけた時に、二人一緒に、一目惚れしちゃったんです。…で、変態なわけじゃないんですけど…俺たち二人と、美郷さんと、三人で…おつきあいができたら、すごく、嬉しいなって…。いま、彼氏とか、いらっしゃいますか?」

聞いた途端、私は飲みかけていたキャラメルラテを噴き出しそうになって、むせた。
「い、いないわよ…だけど、どうして、そういう考えになるわけ?」

今度は、葉月という方の子が、少しぼそぼそっとした話し方で答える。

「ええと…俺と、葵は、小学部の時から、ずっと、親友で…まあ、別々の女子とつき合ったこともあるけど、女子から『あんた、葵くんの方が私より大事なんでしょっ』とか、言われて…まあ、事実だから、そう答えると、ビンタと一緒に振られるとか…あって。あ、でも俺と葵は、絶対ホモとかじゃないです。男には、一切反応しないんで…」

すごい論理だわ。
仲良し二人組が一緒に一目惚れしたからって、三人で付き合おうだなんて考え。

でもさ…目の前の二人、もう高校生だし、これだけ健康なんだから、考えてないわけ、ないわよね。
男が二人に女が一人…つまり、いわゆる、その、世間でいう、「3P」って、やつ。
どうしても気になって、私は、質問をぶつけてみた。

「…じゃあ、もし、もしよ?私とあなた方がつき合いだして、とても気があっちゃったとしたなら、お互いにこの年頃でしょ?…3Pとか、想定してるわけ?」
「いいんですか?!」
「…最高です…!」
…聞くんじゃなかった。

唯一の救いは、葵と葉月が同時に叫んでくれたので、他のお客さんには何言ってるか、まずわからなかっただろうな、っていうこと。

同時に、年上の姉御、彼氏いない歴約3~4年の私から切り出してしまったのだから、こりゃまあ、バクチみたいなもんだろう…と思い、この店を出たら、その手のホテルよりもランクの高い、こざっぱりしたシティホテルに行くことを提案した。
まあ、高校生だし、外れてもともとだもんね。

二人の男の子は、二つ返事。
ホテルへ行く途中でコンビニに寄り、うきうきと相談しながら、何やら物色していた。

ま、何買う気か、わかっちゃうけどね。
20代半ばのおねーさんには、さ。

でも、この時点では、私はわからなかった。
この二人が、すごいテクニシャンで、私の体も、そして心も、どんどん溺れていくことを。

(つづく。…年末年始をはさみそうなので、気長に見てやってください…)

2012年12月18日火曜日

紅白の曲目~♪(健全ネタ)

決まりましたね、紅白の曲目が。
私的には、その後の「ゆく年くる年」が好みなんですが。

気になる曲は、何と言っても美輪明宏さんの「ヨイトマケの唄」です!
一度コンサートで生のこの歌を聴いて、もうボロボロ泣きました。
なんで泣いたのかって…とにかく、泣けるんです。

次は、由紀さおりさんの「夜明けのスキャット」
昔、ラジオで流れていて、「誰が歌ってるの?!」って問い合わせが殺到した曲。
さもありなん、という美しさ。

その次は同率で、舘ひろしの「嵐を呼ぶ男」と、森進一の「冬のリヴィエラ」
舘ひろしの歌がうまいかどうかはともかく、あの男はおしゃれだと思う。
若い頃の裕次郎のおしゃれに、どこか通じるものがあるかな。
森進一は、演歌だけじゃなくてこういう曲をもっと歌って欲しいね、この年だからこそ。

あとー、残念だったのは、斉藤和義。
曲目が「やさしくなりたい」だったんだもんな。
「ずっと好きだった」聴きたかったんだけど、ま、化粧品のCMソングじゃ無理か…。

あとの曲は、うーん…「それ何?」と「またそれですか?」のどっちかに入っちゃうかな。

あ、そうそう。
サブちゃんがトリじゃなかったー!
なんかねー、年の締めくくりはサブちゃん聴きたかったなー。

それでは~(百合でも18禁でもないじゃん…)

また追記

マレーシアからもアクセス!
ありがとうございます。

マレーシア、行ってみたい国のひとつなんですよね。
屋台で、ナシゴレンとかミーゴレンとか食べたり、
すっごいタワービルやショッピングモール、鳥の動物園とか行ったりね、したいな。
ガイドブック持ってるくらい、好きです。

んじゃ、きょうもこれから家で残業です。それでは~

2012年12月17日月曜日

追記(久々に)

うわー、ベトナムからもお客様がおいでに!
最近、うちで子供達と可愛いベトナム雑貨の話、してたからかな?

ありがとうございます!

仕事も、もうちょっとで一区切り。
風邪薬も飲んだし、頑張りますー。

それでは、また次回まで。

2012年12月16日日曜日

百合からますます遠い…

たくさんのおいでを、ありがとう存じます。

百合を離れて18禁を書き始めたら、アクセスがぐーんと増えております…

でまた、考えてる立場の自分も、ますます百合から遠のいてしまうという。
いいのかしら…

ちなみに、今プライベートで下書きしてるのは、男子高校生くん二人と、OLさん一人の計三人で、内容が18禁になっちまいそうなお話なんですよ…
(いわゆる…そうです、数字とアルファベット一文字で表せてしまう、あの関係です)

でもこれ、ここには載せられないかもしれないっ。
でもでも、他に書くことが浮かばなかったら、しばらく後になって載せちゃうかもしれないっっ。

…と、心を揺れ動かしつつ、キーを打ってます。

ああ、「百合です」と書いたお話が浮かぶのか、「★18禁」と書いたタイトルが出るのか、どうしよう!
(ちなみに今年は冬コミ出ないので、年越し残業の合間に更新はできると思います)

悩みつつ、それではまた後日~。

2012年12月12日水曜日

18禁にしたら…

きゅ、急にお客様が増えてしまいましたっ…(苦笑)

うちの客層は、どんなんなってるんでしょうか??

まあ、百合もヘテロセクシュアルも、らぶらぶである事に変わりはありません…かね?

ぐっちゃぐちゃで先の見えない選挙や、突然のうさんくさいミサイル発射より、こういう話題をあーだこーだと考えて、字にしてブログに打つ方が、私は断然好きなタイプの人間なので。

あ、話は変わりますが、小沢昭一さんがお亡くなりになったの、すごく残念です。
報道があまり大きく扱われていなかったのも、悲しかったな。

ほら、わたし、こういうタイプの人間なのでー(苦笑)お色気と風刺の効いたラジオ番組や、風俗で働くプロのお姐さん達の取材の本や、そういうの大好きで、ファンだったんですよ。
寂しいな…。

さて、次回はどんなお話を書くことにしましょうか。
また鹿乃子ちゃんの18禁ものにするか、本道の百合のお話に戻るか。
気まぐれに、考えてみますね。

それでは、次回(未定)まで~。

2012年12月11日火曜日

若夫婦へのご依頼(5)★18禁シリーズラスト

ある日の午後、鹿乃子は母上の部屋へ呼ばれた。
「先日、蕗子さんのご婚家から、内々に御礼の言葉をいただきましてよ。あなた方のおかげで、夜ごと甘やかな忍び声が、ご寝所から聞こえてくるとのこと」
返事のしように困って、鹿乃子はうつむいた。

母上は、なおも続ける。
「ときに鹿乃子さん、あなたと和也さまは、子どもができないようにお道具を使っていて?」
「いいえ…お母様、結婚してからは、ほとんど使っておりません…」
やはり話題が話題なので、鹿乃子は少し頬を染めてしまう。
「…でも、おできにならないのね?自然のままで愛し合われても…」
「…はあ」

母上は、少々首をかしげて
「まあ、貴女がまだがんぜない年頃というのもあるのでしょう。でも、私は18になってすぐ、貴女を身ごもったのですよ。…もし、今のままに愛し合われても授からないのなら、一度、お医者様に診ていただいた方がよろしいかもしれませんわね…」
「そ、そんなの…いやですっ!」
鹿乃子は、思わず叫んでいた。
「私、まだ赤ちゃんを産んで育てる自信なんてありません。…それに、今はまだ、和也さまと…」
「睦み合っていたい、というわけね?」
言葉をにごした鹿乃子の気持ちを汲んで、母上は言った。
鹿乃子は、コクンと首を振る。

「…だからかも、しれませんわね」
「えっ」
「お二人とも、お世継ぎより愛し合う事にまだ夢中で、気持ちも体も準備ができていないのでしょう。よござんす…お医者様へ行くのは、しばらく後にしましょう」
「恐れ入ります、お母様」
鹿乃子が、母上に深々と礼をして、部屋を出ようとした時、
「鹿乃子さん」
母上が、急に呼び止めた。

「はい」
「…和也さまとは、そんなに…よろしくて?」
艶然と微笑み、椅子にゆったりと腰掛けた姿の母上に問われて、鹿乃子は一瞬、顔から火が出そうになったが、正直に答えた。
「ええ…。この世に、あんなに素敵なことがあるなんて、和也さまに初めて教わりました」
「マア、それはおうらやましいこと。お惚気(のろけ)をご馳走様…」
母と娘が、初めて女と女に変わって会話をした瞬間だった。

「お義母さまが、そんな事をおっしゃっていたのか…。俺がお前より十も年上だから、気を遣って下さっているのかな…」
近衛師団での勤務を終えて帰宅した和也は、鹿乃子の話にそう答えた。
「和也さまは、何も気になさることありませんわ。私が幼いせいだと言われましたし」
くつろぐための、男物の和服を支度しながら、鹿乃子は返事をする。
「確かに、俺たち…まだ、父親と母親になる気には、なってないよなあ」
「ええ…それよりも、まだ…私…」
それ以上は言えず、鹿乃子は、結城の着流しに着替えたばかりの和也の袖を、ぎゅっと握った。

「まだ…何?」
「何でもありません…、口が、滑りました…」
「可愛いね、鹿乃子は。俺も『まだ』って気分だよ?」
「どうしましょう…、このまま、跡継ぎに恵まれなかったら…」
「その時は、その時さ。鹿乃子だって、婦女子だから、この朱宮家を継承できなかったんだぜ?でも、そのおかげで、俺は今、昔から好きだったお前と、こうしてずっと一緒にいられるわけだし」
「そう言えば、そうですわね…私も…」
「ま、人間万事塞翁が馬だよ。この先どうなるかは、その都度考えていけばいい。考えてもどうにもならない事だってあるし…」
「ふふ…、和也さまとお話していると、何だか自分のこせこせした気分が、恥ずかしく思えてまいります」
「いい加減なだけさ。真似しちゃだめだぞ、鹿乃子?」

それでも、お互い心の隅にその事が残っていたのか、その夜は抱き合っていても、二人ともなかなか寝付かれなかった。
「葡萄酒でも、飲むか?」
和也は言うと、洋杯を二つ、片手に持ちながら寝台の側の小机に置き、深紅の甘い酒を半分ほど注ぐ。
寝台の中で二人して葡萄酒を飲む様子は、かつてエンゲージの頃にお付きをまいて、二人して銀座へ見に行ったシネマの中の恋人同士のよう。懐かしい浪漫がほんの少し、混じった味がした。

「あの…子どものようで恥ずかしいのですが、御酒をいただいたら、何だか眠くなってきてしまいました…。今夜はこのまま、寝(やす)んでしまっても、よろしいですか…?」
「勿論。そのために飲んだのだからね。さ、鹿乃子、こっちへおいで」
「…はい」
抱きしめられながら、体が熱くほてるのは、葡萄酒のせいだけではないだろう。
和也の、細身ながらも鍛え上げられた体に身を任せて、鹿乃子はとろけるような甘い眠りを楽しんだ。

(このシリーズは、ひとまず、ここで終わり…です)

2012年12月9日日曜日

若夫婦へのご依頼(4)★18禁

実際に、二人が蕗子たち夫婦の家を訪ねた時も、首尾良く事が進んだ。

和也と鹿乃子が、二人の視線によけい興奮しながら交わっていく様子を見て、御簾越しからは、始めに驚いたようなため息が聞こえ、その後少しの沈黙があり、衣擦れの音。やがて、蕗子のものらしい、高めの悩ましい声が慎ましく聞こえ始めた。

「…この度は、ご無理を申し上げてすまなかった。我らは、離れの部屋へ場所を移す。和也義兄さまと奥方様は、どうぞこの部屋を、明日一日気兼ねなくお使いいただき、心ゆくまで睦み合っていただきたい。…では、失礼を」

義弟の声が少々せいて聞こえたのは、おそらく自分も、早く蕗子と交わりたいという気持ちの表れだろう。
…そう思えたのは、まだ冷静さが残っていた和也の方で、鹿乃子はもう、その頃にはほとんど記憶を飛ばしかけていた。
帯紐をほどいてやると、ぐったりと柔らかな布団の上に倒れ込んでゆく。

邪魔者がいなくなり、もっとよくしてやりたくて、和也は始末をしてやると、鹿乃子の片脚をぐい、と高く持ち上げた。
「…えっ?!」
「もう、二人はいなくなったよ、鹿乃子。…ここからが、やっと本当の俺達の時間だ。疲れただろう?そのまま、横になっておいで。…いかせて、やるから…」
言うと、鹿乃子の返事をする暇も与えず、和也は持ち上げた脚の付け根に舌を這わせた。

さっきとは比べものにならないほどの、二人分の恥ずかしい水音が部屋に響く。
「ああーっ、あんっ、か…かずやさまぁっ、…よ…よすぎます…っ」
泣きじゃくる鹿乃子が可愛くて、和也は、指も絡ませながら、そこだけを余すところなく、責め続けた。
言葉だけでなく、本当に、いかせてしまいたくて。

鹿乃子は、体中をがくがくと震わせながら、感じ続けた。
本当に…和也さまの目の前で、全てを見られながら、もうすぐ、いってしまう。
体が教えてくれている。
声を、出しすぎて、かすれかけているのが自分でわかる。
でも達する時には、やっぱり、叫ばずにいられなかった。
「いい…いいっ、はあっ…あ、い…くっ、あぁ、いくうんっ!」

「凄いな…」
口元を手でぐい、とぞんざいにぬぐって、和也が微笑んだときに、もう鹿乃子は意識を手放していた。

「ああ…いやぁ、もう…私…いやらしすぎますっ…」
意識が戻り、和也の胸に抱きしめられて布団の中にいることを知った時に、鹿乃子は身をよじった。
「いいじゃないか?俺は、こういう鹿乃子が好きなんだから。…今だから白状するけど、エンゲージするまで、俺は自分の体の欲の強さに正直、困っていたんだよ。もう鹿乃子にも意味が分かるだろうから言うけれど、自分一人で毎日のように処理しても、物足りないほどだった。これでは、いずれ自分の伴侶となる婦女子の体が持たなくて、嫌われてしまうんじゃないか…そう、心配すらしていたんだ」
「え…っ」
「でも、鹿乃子は違った。俺の求めに一生懸命になって応じてくれたし、みるみるうちに可愛くて淫らな、俺の望み通りの花嫁さんになってくれた。もしお前に無理をさせていなければ、俺はいま心も体も本当に満足しているし、心底ありがたいと思っているんだ。…お前以外の女は、考えられないよ、鹿乃子?」

「こ、こんな恥ずかしい、私でも、構わないのですか……?」
「そのへんの婦女子じゃあ、絶対に許してくれないことを、鹿乃子は優しく受け入れてくれるじゃないか?それだけで、俺は望外の喜びだよ」
「そんな…もったいないお言葉…」
「お前に比べれば、どんな言葉ももったいなくなんかないさ。…もっと、こっちへおいで」
ふたたび熱くなり始めた肌でぴったりと寄り添い、ふたりは頬を寄せた。

(つづく)

2012年12月8日土曜日

若夫婦へのご依頼(3)★18禁

和也は、怪訝な顔で訊ねる。
「妙案?」
「ええ。…私、うまくお伝えできるか難しいのですが、その…和也さまのお姿を、蕗子さまのお目にかけないように、私でよろしければ、何とか…ええと、和也さまの前方に私が腰掛けて、盾のような形になって…みては、どうでしょう、か…?」

「ばか。そんな事をしたら、鹿乃子の方が、余すところなく晒されてしまうじゃないか!」
「でも、私、ご兄妹でそんな…見たり、見られたりになられる方が…嫌なのです、どうしても。…何だか、世の中の決まり事に逆らっているように思えて…。その分、私ならどなたとも血はつながっておりません。同じ事をいたしても、思うところは違うと存じます。その…言い方は変なのですが…『正々堂々』とでも、申しましょうか…」
「正々堂々とは…うーん…お前にしか出ない言葉だな、鹿乃子」
「わがままを申しまして、すみません…お聞き入れ願えますか…?」
「わがままだなんて…、申し訳ないのはこっちだ、鹿乃子。この通り、頭を下げる」

真剣この上ない表情をして、舶来物の長椅子に座ったまま向き合い、和也は深々と礼をした。
「か、和也さま、おつむをお上げ下さい。私、困ってしまいます!」
言われて頭を上げた時、和也はいつものちょっと悪戯っぽい表情に戻って、言い放った。
「こんな事で、何度も呼ばれては、かなわないからな。鹿乃子がかわいそうだ。一度見たら、蕗子も旦那も夜ごと夢中になってしまうくらい、お前を後ろから可愛がり尽くして、いかせてやるから…安心して、身を任せていろよ?大声を出して」
「ああん、そんな恥ずかしいこと、おっしゃるなんて、和也さまったら…もう…」
鹿乃子は頬を真っ赤に染めて、和也の胸に顔を埋める。

そのまま、すっかりその気になってしまった二人は、揃って長椅子の背もたれへ着ている物を放るように脱いで掛けると、さっそくその夜の事を想像しながら、始めて、しまった。

帯紐を一本使って、鹿乃子の両手を後ろ手に柔らかめに拘束する。自然、形の良い胸が反り返り、突き出るような形になる。
座っている和也の上にそのまま鹿乃子を乗せて座らせ、いわゆる四十八手でいうところの「絞り芙蓉」の形をとった。

そして和也が後ろから両手を伸ばし、可愛らしさの残る乳首をこの上なく細やかに刺激するうち、鹿乃子は耐えきれずに声を漏らし始めた。
長椅子と、その上の和也に腰掛けて、もじもじと動き始めた鹿乃子の両脚を、和也は両手でそれぞれ、ゆっくりと開いて奥を開かせていく。

もう、乳首への刺激で、鹿乃子のそこは、すっかり感じてしまっていた。
その震えて感じている奥の奥まで、和也は手を伸ばし、ゆっくりと鹿乃子を撫でて可愛がる。
深山の岩から少しずつ清水が流れ出てくるように、鹿乃子は濡れ続けた。

「ああ…っ、んっ……いい…、かずや…さまぁ…」
今までに数え切れないほど和也を受け入れ、気持ちよさを教え込まれてしまったのだから、無理もない。
こんな恥ずかしい交わりを見せつけられて、何も感じない夫婦などいるだろうか。

半ば練習じみた思いで始めたこの夜の睦み合いは、いつまでも終わらず、本当のお招ばれではないのをいいことに、和也は優しく、しかし何度も鹿乃子を貫いて、さんざん泣かせてしまった。

(つづく)

2012年12月5日水曜日

若夫婦へのご依頼(2)★18禁シリーズ

相談の主は、和也の妹、蕗子の婚家から。
どうも、蕗子さまも旦那さまも、夜のご夫婦の事に淡泊でいらっしゃるらしく…蕗子さまのご年齢を鑑みるに、そろそろ御子の事を考えた方がいいのではないか、という事らしい。
もちろん、その他には非の打ち所がない蕗子さまを、婚家の方々は大切に扱われ、御子のこと一点だけがご心配だという。

…そこへ、どういうわけだか、蕗子さまのすぐ上の兄が若い花嫁さんを迎え、それこそ夜も昼もないくらいに睦み合っている、という話が流れてきた、ようだ。

「まあ、蕗子さまにそんな事を知られているなんて…いやいや、恥ずかしい」
ある夜、二人して自室の長椅子に座りながら、鹿乃子が、初めて和也からその話を聞くと、和也は頬を赤らめながら、
「実は、もっと恥ずかしい申し出を、されているんだ…」
と、続けた。
「俺たちが、どんな風なのか、一度、同じ部屋で、蕗子たち夫婦の前で、その…俺たちに、いつも通りに、その…」
さすがに、和也も後の言葉がつかえてしまって、うつむいてしまう。

…しばらくたって、鹿乃子が、思い切って
「か、和也さま…あの、それって…蕗子さまご夫婦の前で、私たちが、愛し合うのを、お見せする…って、こと、なんです、か…?」
と、蚊の鳴くような声で訊ねる。
「…うん、そのようなんだ…」
「ええっ!」
あまりの恥ずかしさに、鹿乃子は両頬を掌で押さえてしまった。
「さすがに、隠れて俺たちを覗くのは礼を失しているし…同じ部屋といっても御簾越しで、正面切って見られるわけでは、ないらしい…。蕗子たちもその気になってくれば、あちらの夫婦は離れの別室で事に及ぶそうなんだが…実の妹に見られながら、鹿乃子とあれやこれやするのも、なあ…」

聞きながら、鹿乃子は和也に訊ねてみた。
「あの、和也さま…、うかがっていると、ご相談というよりも…もう、それって、決まっている事のように聞こえるのですが…」
「…鋭いな、鹿乃子は。…うちの親父が先方に引け目を感じて、俺に言う前に話を受けてしまったそうなんだよ…。…ごめん…」
本当に、心からすまなそうな顔をして、和也は鹿乃子を見つめる。
「…いえ、白宮のお義父さまが、そうおっしゃったのなら…和也さまも、抗うすべがございませんわ。このお話、私になさるのは、とてもお心苦しかったでしょうに…」
自分が和也の立場なら、きっとそうだろう。自分の知らないところでそんなことを決められてしまい、結婚相手にそれを打ち明けなければならないなんて…。

優しく、和也の唇が降りてきて、しばらく二人はくちづけた。
ため息をつきながら終えると、うっとりして、鹿乃子は和也を見上げる。
「優しいな、鹿乃子は…、こんな話をしても怒らないなんて…」
「怒りませんわ。…それより、和也さまの方が、おつらいのではありませんか?実の妹御に、そんなところをお見せになるなんて…」

その後、しばらく、鹿乃子は黙って難しい顔をし始めた。
「…鹿乃子?」
心配した和也が訊ねると、もうしばらくして、鹿乃子は、ぱっと顔を上げた。

「和也さま、ご心配なさらないで。妙案が浮かびましたの」

(つづく)

2012年12月4日火曜日

若夫婦へのご依頼(1)★18禁のシリーズものです

(いよいよ百合ネタが尽きましたので、久しぶりの鹿乃子ちゃん話です。
ただ、和也君との結婚後という事で、成人向け描写が今までより増えるのは否めません~。
「そーゆーのは、や」とおっしゃる方は、なにとぞこの後の閲覧はご遠慮下さいますように)

                         ※

朱宮(あけのみや)家の若夫婦の部屋付き使用人は、長く勤まらない、と言われている。
特に夜の当直に当たった時などは、聞く方も我慢できないほどの、あられもない声を聞き続けねばならぬので。
しかし、いったん昼になれば、婿君は若くして近衛師団の中核とならん勢い、まだあどけなさの残る若奥様は、てきぱきと使用人への指図から客人の相手までこなす。
どうして昼と夜とで、こう人が変わったようになってしまうのか、使用人達はみな首をひねった。

「我々の部屋付き使用人を、なくしていただければいい。それだけの話です」
食後の紅茶を口にしながら、和也が義父母…妻である鹿乃子にとっては、実の父母…に申し上げた。
「そうは、いってもな…。一応は何かあった時のために、見張りは必要だ」
父上の言葉をさえぎるように、
「そんなの、和也様と私とで、やっつけてやりますわ!」
と、相変わらずのお転婆で鹿乃子が言う。

「ホホ…お二人とも、あんなに夢中でいらしては、賊に押し入られても分かりませんわ」
「お、お母様っ…それ、どういう事でらっしゃるのっ?!」
あわてる若夫婦に、おっとりと構えた母上は
「ほうら、ちょっとかまをかけただけで、そんなにあわてなすって…。お盛んなお話くらい、使用人達からしょっちゅう聞こえてまいりましてよ?おすごいことをなさってるようで」
と、余裕の笑みでお答えになる。
途端に、和也と鹿乃子が頬を真っ赤に染めたのは、熱い紅茶のせいばかりではないだろう。

「外のためだけでは、ありませんよ。貴方がたお二人が、睦まじくお過ごしか、諍いを起こしてやしないか、使用人はそれを確かめる役割も担っているのです。私どもは縁あって四神家に生を受け、また縁あって家族となったもの。直宮様方を御守りする役目という栄誉と引き替えに、少々の私事は使用人風情に知れても、いたしかたなきものですよ」
「今夜のお前は、やけに饒舌だな?」
「ええ、貴方。いつかはお話しておかねば、と思っておりましたの。私がこちらに嫁いで参りました折、貴方のお母様から、やはり直々にお聞かせいただいたことでしたから…」

紅茶を飲みながら、鹿乃子は、そっと思った。
(と言うことは、お父様とお母様も…お若くてらっしゃる時、使用人達が逃げ出してしまうくらいに、………、だったのかしら…?)
ちら、と横目で和也を伺ったら、和也も、目配せを返してきた。
(あ、やっぱり…和也様も、同じ事、想像してらしたんだわ…)
想像できるようで、でも全然想像がつかなくて、代わりに自分と和也の愛し合う様子を思い出してしまい、鹿乃子はもう一度、頬を赤くした。

そんな二人に、ある日、意外な相談が持ちかけられていた。

(つづく。今回はリハビリというか、ジャブ程度で…)

2012年12月2日日曜日

百合じゃなくて逃避~(泣)

全然仕事をする気がしないぞ…

明日は渉外(っぽい)仕事が二つもあって、そのどっちも用意が必要なんですが!!

…まあ、ホンットーに何もしないで当日になっちゃった事って、今までないんで
きっと徹夜に近い状態になろうとも、用意のための仕事は最低限、するでしょう。
これから!(苦笑)

暮れって、せわしいですー。
家や職場でイベントも多く、あれしろとか、これ出ろとか。
私、部屋でおこたとみかん派なんだけどねー(ニート?)

あと、今日の朝からずっとトンネル事故のニュース流れてますが、
私もちょくちょく、同じくらいの時間にあそこのトンネル走ってるので、他人事とは思えません。
で、ニュース観っぱなし…って、これも逃避だと思う、自分で。