2012年12月23日日曜日

ぼくたちの美郷さん(2)★18禁

 三人でダブルの部屋に入り、順番にシャワーを浴びて薄めのガウンを羽織った頃から、誘っておいたはずの私が、とんでもなくドキドキしはじめてしまった。

「ね…どう、したら…いいの?」

葵が
「可愛いな、美郷さん。…今日は、初めてだから、美郷さんは、何もしなくていいよ。ガウンを取って、俺たち二人に、あなたの体を見せて…?」

ここにきて、急に恥ずかしくてたまらなくなる。
だって、向こうは二人。四つの目に裸をさらすなんて、今まで、したことがない。
でも、他にやりようがなくて、私は、葵のいうがままになった。

体が火照っている分、シーツがひやりと感じられる。
葵と葉月は、ガウンを羽織ったまま(ずるい…)私の体を、じっと見つめる。

「思ってた通りだ。…美郷さんの体、すごく、綺麗…」
「…ああ。…たまんないな…男をそそる体、って感じ…」

視姦(?)、そして、言葉責め。
それだけで、恥ずかしいけれど、私の体の奥のどこかに、火がついてしまった。

「美郷さん…、じゃ、俺から…したかったこと、させて…ね」

葵の声がベッドの下の方から聞こえると、腰に枕がぐい、と差し入れられた。
と同時に、私の背中を後ろから抱え込むように葉月が入ってきた。

ぴちゃ…と音がすると同時に、葵は指先で、私の股間の尖った所のすぐ両脇を開き、舌先でまんべんなく舐め始めた。
その音に合わせるように、後ろから葉月の両手がのびて来て、大きく突き出てきた私の乳首を指先で優しく、でも力強く転がしては愛撫する。

我慢できずに、アパートで一人、声を殺して慰めるとき、私が一番感じるのは葵が迷いなく責めて来た場所だった。…教えてなんかないのに、どうして、そんなにいい所ばかりを舐めるんだろう…。
乳首は逆に、あまり性感帯だと思っていなかったので、感じてしまう自分が不思議だった。乳首が突き出ていく感覚や、つままれながら先端を撫でられていく感覚が、すごくいい。

一人の男としてる時は、こんなものすごい快感と、羞恥心と、それから…背徳からくる気持ちよさなんて、ちっとも感じたことなかった。

腰が、ひとりでに動いて、葵の舌先に、一番いいところを教えようとうずうずしている。
葉月の首の後ろに両手を回し、乳首を自分から突き出して、無言でねだる。

でも、だんだん、無言ではいられなくなってきた。
だめ、といっていたのが、いつの間にか、いい、とか、もっとして、に変わり、最後にはお定まりの「いく、ああーっ、いっちゃう…ああん、ねえっ、もういくっ、いくのぉっ」という、恥ずかしさ極まりないよがり声を上げ続ける、私。
身体の二か所を同時に犯されてしまうなんて、頭がおかしくなりそうに、いい。

やがて、私の恥ずかしい場所から、予想以上にたくさんのものがあふれ出て、二人は行為をいったん休み(…ということは、まだ続きもあるということなのだ…!)、いってしまったわたしは、少しの間だったが、あられもない格好のまま、ベッドの上で気を失った。

その後、私が落ち着いてきたのを見計らって、当然のように、葵と葉月は、ポジションを交代して、再び私を責め立ててきた。

葉月は、葵の時とは違い、私のその場所を全部包み込むようにしてくわえ、緩急をつけていろんな所に舌を這わせてくる。その野生を感じる行為が、私を乱れさせた。
葵は、ベッドの横に膝立ちになり、さっきまで葉月にさんざんいじられていた乳首を、片方ずつ、柔らかく円を描くように舐め続ける。もう一方は、先端をつついたり、乳首ごとこねるように愛撫したりを、左右順番に繰り返して、やめてくれない。

やっぱり、二人の高校生に身体を全て見せながら夢中になっている…っていう自分が、この上なく恥ずかしくて、全身が燃え立つ。

それから…驚いている。
私って、こんなに貪欲な身体をしてたんだ、って。
それを、自分より先に、この二人に見抜かれていたっていう、事実にも…。

あんまり、よくって、一度目の時より、私は身体の力を抜いて、二人に身を任せる。
快感が増幅されて、さっきより、しどけない姿で、私は感じまくる。

「いいよ…美郷さん、すごくいい…その格好…」
「ん、気持ち…よさそ」
「ああん、そんな事、言わないでぇ…、もっと、感じちゃう…っ」
年下の二人に、翻弄されながら、私はもう一度よがって、よがって、頂点を迎える。

「ねえ、美郷さん…これ、使ったら…怒る…?」
ぼうっとした私の目の前に、さっきコンビニで買ったらしい、避妊具と潤滑剤が映る。

「…え、コンビニで潤滑剤なんて、売ってるの?」
思わず私が聞くと、
「あそこの、コンビニ…昔は、薬屋で…だから、そういうのも、置いてあって…」
「男の子達の間では、有名なお店ってわけ、ね?」
私が念を押すと、二人ともこくこくと首を振る、その姿がまだあどけない。

さっきまで、私にあんなものすごい事をしてたのに、やっぱり男子高校生なんだなあ…
可愛い。

「で…どっちが…使うの…?」
少々脱力感を覚えながら、私が聞くと、
「え。二人で…一度ずつ…。…だめ?」
しれっと、二人は言い放った。

おいおい。
おねーさんは、もう二回もいかされてるのよ、あんたたちに。
その上、もう二回、挿入されるってわけ…?

ああ…若いなあ、十代って。
いや、二人分相手をしてる私だって、決して弱くはないはずで。
どうしよう…。

なんて、悩んでいるって事は、私の中に、イエスという選択肢が残っている証拠。

「…でも、痛くなってしまったら、申し訳ないけど…私も、彼氏いない歴3年か4年だから、とても…その、久しぶり、だし」

あ、赤くなってどうすんのっ、私ったらっ。

「…うん、わかった」
「優しく、ゆっくり…するから…」

と、いうわけで。
私は、その気いっぱいの高校生二人を、二回も受け入れることになりそう。
その前に、既に二回、いかされちゃった後で。
一度にこんなにするの、初めて。

…もつ、かしら…。

毛布にくるまりながら、ぼうっとそんなことを考えている私の横で、いつの間にか裸になっていた二人は、気づいたら、小声で何か話を始めていた。
それは、なかなかに、扇情的な眺め。

しばらくその若くて綺麗な身体に見とれていたら、二人が同時に私を見た。
ちょっと、びっくり。

「…決めました。美郷さん、さすがに三人は初めてで、今日はもうお疲れみたいだから…」
「だから…俺たちが、その、一度ずつ美郷さんの中に、入るのは…この、次にしよう、って…いま、二人で意見がまとまって…」

あのっ。
私の意見は、どこへやられちゃったんでしょうかっ。

「…え、じゃあ…二人とも、また、私と…三人で…こうやって…」
さすがに、何をするかまでは言えなかったけど、内心驚きながら、私は確認する。
「…はい。また…したい、です。俺たち三人で…だめですか?」
二人が声を合わせるようにして、私を覗きこんでくる。

ん…もう。
毒を食らわば、いっそ皿まで、堪能させていただきましょうっ。

「分かったわ…。ね、…じゃあ、とりあえず、メアド交換からしておきましょうか…?」
二人は、通学鞄から携帯をもぞもぞと取り出し、赤外線の操作を始めた。
…裸のままで。

あのー、さすがに私も、目のやり場に困るんですけど。
何だか二人とも、自分が何も着てないことなんか考えてなくて、とにかく今は私のメルアドをメモリーすることしか、頭にないみたい。

やっぱり、こういうとこ、年下なんだなー。
そう思ってみると、悪くないけど。
二人とも、なかなか綺麗な身体をしてるしね(って、何見てんのよ、私…)

私は毛布にくるまりながら、バッグの中の携帯を出す。
そうして、葵と葉月と一人ずつ、メアドの交換をした。

交換しながら、ふっと、思う。
(こんなふうにしてても、このメアド、結局無駄になるんじゃないかな…)

いくつか恋をして、終わらせてきた分、そんな風にとりあえず予防線を張っておく癖が、ついている自分に気がつく。
目の前の二人と同じ、十代の時は、そんな事考える余裕もなく、恋してたっけ…。

「ね、美郷さん。いつごろならメールしてもいいですか?」
「着信音とか…うるさい会社、だと、迷惑だし…」

え。
この二人、ホントにメールくれるつもり、なんだ?
二人ともまっすぐな目をして、私の顔をのぞきこんでくる。

「え、ええと…昼休みは、十二時から一時ちょっと前まで。退勤は、まあほとんど定時の五時十分だから…五時過ぎてれば、まあ、うるさく…ないかな?」

ふんふん、とうなづきながら、葵はスマホのメモアプリに時間を打ち込んでいるらしい。
「後で、教えろよ…」
「ああ。今日中にメールで転送しとく」
横で、画面をのぞき込みながら、葉月がぼそっと、せっついているのが、可笑しい。

はあ。
どうしよう…。

私、このかわいい高校生二人、同時に好きになっちゃった気がする。
これから、どうなっちゃうんだろう…(あ、身体の事だけじゃなくてだからね!)

(つづく。…ストックが残り少ないので、次回分、がんばって書きます~)