2013年9月25日水曜日

ないしょばなし…と、切なるお願い!

いまの日付からするに、ツイッターからこちらへいらした方、ありがとうございます。

ここはただ読んでスルーしていったり、好きな傾向のらぶらぶ話やエッセイがあったら、ちらりと覗いていって頂く場所です。

ただ、迷子になっているうちに、18禁のエリアが所々にありますので、年齢制限を念のため、かけさせていただきました。ご注意のほどを。

そして、さいごに、お願いです。

このブログには、コメント機能をつけてありません。あえて、外しています。
同好の士のみの、小部屋のようなブログにしておきたいので。

その代わり、出来る限り「私にとって、タブーではない」と思う恋や考え方を、書いていきたいのです。

なので、どうぞここについての返信や感想は、ツイッターにお書きになりませんよう。

どちらも閉めてしまうのは、私にとって命のかけらを落としてしまうような悲しい事なのです。
よしなにお願いします。

さて。

マレーシアの方とドイツの方が、お久しぶりにいらしてました!
きょう、ミーゴレン食べたんですよ~!
アメリカ合衆国の方も、いつも私がさぼっているのに見に来ていただいて、ありがとう存じます。

さて、次回は先輩の真(まこと)さんと、碧(みどり)くんのドキドキシーンが書けますように!
ツイッター経由の腐女子さん、腐男子さんの事をことさらに考えながら、ネタを練りますね。

ちょっと次回のアップまでは時間がかかるかもしれません…様子見もあるので(苦笑)

それでは、またー。

2013年9月22日日曜日

(BL18禁)甘いお役目(2)

「…ふーん、で、告られてお受けした、と。ごちそっさん、碧(みどり)くん」
「あっ、そういうんじゃなくて!ちょっと、マジ相談乗って欲しいんだよ、ねーちゃん。…他に誰にも、こんな事聞けないだろ…?」

帰宅の挨拶もそこそこに、僕は従姉の薫ねえちゃんに携帯をかけた。
ねえちゃんは、見た目も気性も僕より昔からずっと男前で、やたら女の子にもてていた。
本人はそれにうんざりしたらしく、大学を出ると、一部上場の彼氏をゲットして、さっさと家におさまってしまった。

しかし、昔のままの気性は変わらず、今は流行の「腐女子」というやつにはまって、マンガやアニメに出てくるイケメン達の誰と誰をくっつけようか、同好の士ときゃいきゃいやってるらしい。

そんな薫ねえちゃんなら、先輩の友達より、けっこう突っ込んだ内容まで聞けると踏んだんだ。

「…んー、でも、ドリ(僕のあだ名)さ、一番はあんたの気持ちじゃない?」
「うん…」
「男同士だからさ、手を繋いで街を歩いたりとか、ましてや結婚とか…できないよ? それでも、SEXする覚悟、あるわけ?」
「ねっ、ねねねねーちゃん、旦那さん聞いてたらどうすんだよ、コレ!?」
「あー、この手の相談電話、よくかかってくるから慣れてるって。それに今夜は、残業だし」


「…ま、ねーちゃんの夫婦関係を心配してくれてるくらいなら、覚悟あり、ってことかな?」
ちょっと優しくなった口調に、僕は小さく声を出して、こっくりする。
「じゃあ、どんな事が気になるのよ?」

「そ、その…僕が、されるみたいな側、なんだけど…。…どうしてあげたら、いいのかな、って…」
「うっわー、ドリ、可愛い事考えてるんだね! うーむ、こりゃ惚れられるわ」
「だからぁ、茶化してないで答えてよ!」

「茶化してなんか、ないって。ドリの、そういう相手を想う気持ちが、一番大事なんだよ?」

泣きかけた僕に、ほんのりとした声で、ねえちゃんは答えてくれた。

「よくさ、してくれる方に全部任せちゃって、いわゆる『サボっちゃってる』ヤツがいるのよ。男でも女でもね。だけど、それって、本当に好きな相手だったら、そんな失礼な態度、取らないよね?」
「う、うん…。よく、わからないけど、先輩に喜んでもらえることって、どんな事があるのかな…って、女の子じゃないから、よく分からないし…」
ふんふん、と携帯の向こうで、ねえちゃんの頷く様子が聞こえる。
「…で、男同士の趣味に詳しいねーちゃんに聞いたら、教えてもらえるかな、って…」

「男女、関係ないよ。ドリ。愛してもらう方の人間が出来ることは、ひとつだけ」

「え?」

あまりにもズバッと切りまくった答えに、僕は正座をしてしまった。

「簡単な事だよ。その先輩にしてもらっている事が気持ちよかったら、泣きわめいてどうにかなっちゃうくらい、気持ちいいって教えてあげること。言葉でも、身体でも、表情でもいいから、ドリの一番やりやすい方法で。…それが、相手の先輩に一番喜んでもらえる方法!」

「えーっ!は、恥ずかしいよ、ねーちゃっ、そんなっっ!!」
「バカねえ、だから先輩は嬉しいんじゃないの。他の誰にも見せない、ドリが恥ずかしがりながらも、先輩に負けていっちゃう姿とか声とか、さ…そういうのが、一番のお役目なのよ、あんたの側の」

「…ああ、それから逆もアリだからね。されてても、今ひとつだな~とか、痛いとか、そういう時にもちゃんと口で伝えないと、ダメだよ。そうじゃないと、ドリにとってSEXが苦痛になっちゃって、先輩のことも嫌いになっていっちゃうから…」

「…そ、それで、いいんだ? …わかった…ありがと…」
「うん。思いっきり、先輩にすがりついて、狂っちゃいなさい!事後報告を待ってるから~」
「え、えぇっ?」
「うーそ。ふふっ、なんか、その先輩とやらが、ドリを可愛く想ったの、分かるような気がするわ。ましてや、思春期真っ盛りの、高校生だもんねー」
「…ぼ、ぼくだって、思春期だよっ。いつまでも子供扱い、しないでよなっ」
「してないじゃん? 嬉しかったよ、あたし。ドリが、初体験の相談してくれたなんて。へへ」
「うん…僕の方こそ、ちょっと、ううん、かなりホッとした。…ヘンな言い方かも知れないけど、がんばって、みる」
「うむ、健闘を祈るぞ」
勇ましい薫おねえちゃんの声と同時に、携帯は切れた。

(つづく。…続いちゃうよ、あー)

2013年9月15日日曜日

(BL18禁)甘いお役目(1)

まさか、自分が同性を好きになるなんて、思っていなかった。
でも僕は、目の前に立った長身でこざっぱりとした先輩に告られ、そして、申し出を受けていた。

とても素敵な人で、ああなりたいな、と、実は遠目でちらりとのぞいていた先輩だったから。

どうして、ちびで女顔で、部活にも入ってない僕のことを知ってるんだろう…?

「文化祭の展示で、君の学年は美術の作品を出品しただろう?」
「えっ、あ…はい」

学校から離れた、駅のハンバーガー屋の奥の席。
先輩に誘われて、僕は初めて、デートまがいの行動を体験している。

「安達くんは、他の同学年より、抜群の精密画をペンで描いていたよね?機械のパーツ一つも、同じ物がないくらいに」
「あ、あんなの、ただの趣味ですからっ!」
「でも、その君の趣味に、俺は興味を引かれたんだ。こんな凄い絵を描く奴に、一度、会ってみたいって」

恥ずかしくて、僕はうつむいたまま、シェイクをすする。

「そうしたら、君と同じ中学を出た友人が、俺と同じクラスにいて、全校集会の時に教えてくれた。…あんな細かくて神経をピリピリさせそうな絵を描いた子が、こんな可愛い後輩だなんて…驚いた」

耐えきれず、僕はむせてしまった。

「…はっきり聞くよ。俺は今、他の誰よりも、君に興味がある。好意、と言ってもいい。絵のことを抜いても、校内で見る君は、いつも健気で、可愛くて、目が離せなくなる。…つき合ってくれる?」
「ええ…っ!」
「…嫌? なら、正直にそう言って?」
「じゃ、なくて…前から、素敵なひとだな、と思ってた貴方に、そんな事、言われる資格があるのかどうか、僕の方が、不安になっちゃって…」

「じゃあ、お試し期間で、つき合ってみようか?…ただ…」
「ただ?」
「君も、そして俺も、男同士だから…ある程度は分かると思うけど、…身体を試してみたい、って思うときも、正直、あると思う。…その覚悟は、しておいてもらっていい?」

「……!」

「体格や性格からいくと、俺が、君を可愛がり倒す事になると思う。もし嫌じゃなかったら、男同士で長くつきあってる友人を、紹介するよ。どんな風にしたらいいのか、奴ならフランクに教えてくれると思うから。…いきなり、こんな事を言って、すまない…。でも、俺は、君を抱きたいくらい好きだ」

ジェットコースターのような一気呵成の展開に、僕は、嬉しさと同じくらい、戸惑いを隠せなくなってしまった。
だから、真っ赤な顔のまま、先輩の前でちょこんと座っているしか、なかった。

…もちろん、男子高生なんだから、鍵のかかる自分の部屋で、気持ちよさを最後まで極めて楽しんだことは、何度もある。
でも、それはあくまでも一人きりの甘い秘密めいた行為で、人になんか見せたことはなくて…それを、憧れてた先輩としてしまうなんて、いったい、僕はどうなっちゃうんだろうか。頭の中が爆発して、ヘンになっちゃうかも、しれない。

その後、先輩に家の前まで送ってもらったのだけれど、僕の頭はもう、ぐわんぐわんしていた。

「ごめん…。今日は一度に、いろいろ話し過ぎちゃったな…」

そんなこと、と言おうとしたとたん、先輩は背をかがめて、僕に優しいキスをくれた。
恥ずかしいけど、あまりに気持ちよくって、僕も、持っていた鞄を地面に放り投げて、キスを受ける。
首にすがりつくと、先輩は、舌を入れてきた。
胸が苦しくなってしまって、僕は、湿ったため息と一緒に、先輩の唇から離れる。

「…じゃあ、また、この続きは必ず。…いつになるかは、わからないけど、遅くならないようにする」

先輩の声は、闇の中へ溶け始めていた。
僕は、落とした鞄を拾いながら、その声がした方を、しばらく眺めている。

…もちろん、僕の身体は思い切り、変化してしまっていた。
今夜は、どうなっちゃうんだろう。せめて家族に、自分の声を聞かれないようにしないと。

自分でもエロい奴だな、と想いながら、もう僕は他の事なんか考えられなくなっていた。
…溺れそう。

(つづくー)