2012年12月28日金曜日

ぼくたちの美郷さん(7)★18禁

「え、ええっ?するの?」
「他に、何があるの。ここへ来て」

素早い動作で、葵は、私を濡らしにかかる。
私もすぐに興奮してしまって、気づいたら、葵を受け入れていた。

あわてる私の胸を、葉月が揉んでくる。
指先で、乳首の先端を、つついてくる。

…こ、これが…3人で…って、こと、なの…?

刺激の強さに、思わず、背中が反り返ってしまう。

葉月が、片手で枕をつかみ、その空間へあてがってくれる。
やっとの思いでお礼を言おうとしたら、葉月は、そのまま私の唇をふさいだ。

舌が、入ってくる。
葵の腰使いと、どこか、シンクロしているようで。

声も出せないまま、私は、身体をばたつかせて、そのたびにかえって感じてしまう。

悪循環?
…ううん、とんでもなく、気持ちのいいサイクル。

あっ。
葵が、この前に探り当てたあの場所へ、また…ああ、ああっ、そ…そこ…。

葉月も、この間見ていたせいか、何かを感じ取ったみたいで、舌を深く差し入れる。

いや…ん。
入ってるっ、二人とも、私の中へ。

だめ、だめなの、もう…ああ、だめ…っ!

「…びちょびちょだよ、美郷さんの、ここ…」
葵が、すうっと撫でるだけで、私の濡れた場所は、びくびくっ、と震える。

「や…あ…」
こらえきれずに、私が叫ぶと、その声を合図にしたように
「…じゃ、俺が…舐める、から…」
と、ベッドをまたぐようにして、葉月が私の後ろへ回り込んだ。

「…うつぶせに、なって」
私が言うままの格好をするなり、さっきまでキスしていた葉月の舌が、私のそこを舐め始める。

「ん、んん…っ!」
そ、それって…は、葉月、舐めてるんじゃ、なくて…ひ、開いてる…?舌で…?

ああ。
葵の次は、葉月、なのね…私に入ってきてくれるのは…。
私は、悟った。

じゃあ、今、私がしている、この格好は、もしかして…。

「ね…、美郷さん…、して…?俺、きれいに…流してきたから…」
目の前に、膝立ちになった、葵がいる。
もう、すっかり、わたしに何をして欲しいか、わかる身体つきに変化して。

やっぱり…。
でも、どこかで、されてばかりじゃなくて、する側になりたかった自分がいて。

だから、躊躇なく、口で葵を受け入れる。
…声にならない、葵のうめき声。

それを聞いて、今度は…ああ、葉月っ…だめぇ、そんな中に、舌、入れちゃ…。

きっと、舌の次は、私がくわえているものと同じ、葉月のものが、そこへ、入る。
恥ずかしい…けど、…欲しい。

そう思うと、いてもたってもいられなくなって、私は、ちょっとだけ口を外す。

「ねぇ…お願い。葉月、い、入れてっ…」

それだけ、やっとの思いでねだると、私は、また葵を含んだ。

袋を破く音がして、しばらくすると、わたしの願いは、ゆっくりとかなえられていく。

どこかのAVでも、レディースコミックのたぐいでもない。
そう…これは、まぎれもない、現実。

私は、高校生の男の子二人と一緒に、裸で、誰にも言えない淫らな行為に耽っている。

…どうしよう、今夜は、寝ないで一晩中、続けてしまうかも…。
揺れながら、揺すぶられながら、私は初めて味わう快感に酔った。

そのうち、誰から眠ってしまったのだろう…、分からない。

私が気づくと、ベッドの両脇に葵と葉月が寝ていて、私がベッドから落ちないように、真ん中にしてくれている。
狭い、けど。

ああ…。
しちゃった、んだ。私。
この子たちと、3人で、一緒に。

もう、後には引き返せないような、そんな気がした。

これから先、恋愛だかお見合いだかで結婚して、子どもができて…なんて、ごくごく普通の人生を歩んだとしても、私の身体と心の奥には、一生、この二人とした事が残る。

それは決して、罪の意識ではなく、甘い秘密の香りで包んでおくような、そんな感じ。

私は、そうっと起き上がり、シャワーを使った。
どこを、洗ったらいいのか、分からないくらいに…乱れている。
汗だけじゃ、なくて。

きっとこのまま服を着て外を歩いたら、すれちがう人は、さっきまで私が何をしていたか、何となく…分かっちゃうような気が、する。
気恥ずかしくて、体中を、ごしごしこすった。

(つづく。次回は、話のトーンが変わる予定なので、冒頭のお願いをお読み下さいね…)