2012年12月25日火曜日

ぼくたちの美郷さん(5)★18禁

すると、私の顔の上に、逆さ向きになった葵の顔が、にゅっと突き出てきた。
心の中を見透かされたようで、どきっ、とする私。

「葉月とのセックス、すごく気持ちよさそうでしたよ、美郷さん?」
「やんっ、見てたのね…やっぱり。…ど、どこで?」
「秘密です。二人の絶対邪魔にならない場所で、一部始終をじっくり、ね」

「やだ…恥ずかしい…」

私は年甲斐もなく、両手で顔全体を覆ってしまった。

「だって、見ておかなきゃ、分からないでしょ?美郷さんのいいところはどこか、葉月がしてないことを俺がしなくちゃ、とか…ね」

ああん、もうすっかり、葵モードに変換されてるっ、この部屋。

目で葉月を探すと、シャワーを浴びているらしく、脱ぎ散らかされたガウンと、水音がシャワー室から聞こえてくるのが分かった。

「じゃ…葉月がシャワーから出てくるのを待ってから、始めます?それとも、今から?」
「…んもう、葵ったら、意外と言うのね。…恥ずかしいから、もう、今からで…いいわ」

「…痛くない…?」
「葉月とは、思ったほど…大丈夫だったわ。あとは、葵が、意地悪しなければ平気」
「美郷さんだって、結構、言ってきますね。じゃあ…ほとんど同じ形だけど、ちょっと、葉月とは変えます。さっきまでの二人のを見てて、かなり、俺も…キテるんで…」

潤滑剤と、避妊具は、葉月の時と同じ。
違ったのは…初めの日と同じく、私の腰の下に枕をあてがったこと。
そうして、葉月とは違って、ぐい、と私の両脚を、開き気味にして持ち上げた、こと。

クールだと思っていた葵が、こんな大胆な形を取るなんて、思いもしなかったわたしは、ただ驚くだけだった。

「びっくりさせて、ごめんね、美郷さん。でも、俺もう、あまり余裕ないし、美郷さんの奥のいい所を、早く見つけて可愛がりたいって、思って…」

入ってきた葵のそれは、葉月とそれほど変わらない大きさ。
そして、探るように、私の中を行ったり来たりして、動き続ける。
そのたびに、擦れるような感覚が私を襲い、息が自然と荒くなってゆく。

やがて、二人同時に、葵のいう「奥のいい所」が、見つかった。

そこは、葵がちょっと押しつけただけでも、びくん、と稲妻のような快感が走る。
私が腰を動かすと、葵の方が、小さなうめき声を上げる。

もう、二人して、そこを中心に絶頂を目指すしか、なかった。
恥ずかしいのを通り越して、二人で小刻みに声を上げる。

「ね、葵…我慢、しないで。あなたの、一番いい時に、…いって…」
「だ、だめですっ、そんな…事、言われたら、俺、ほんとに、ほんとに…っ」

葵の泣きそうなせっぱ詰まった声に、そそられながら、私は言う。
「…いいのよ、ね、…ほら…あ…っっ」

葵が始末をしている間に、毛布を身体に掛けながら、いつの間にか側にいる葉月に、私は訊ねた。

「葵ったらね、私と葉月の一部始終を見てたんですって…。葉月は?どうしてたの?」
「それは…あの、もちろん、見てました…」

「えーっ、あなたも見てたのっ?!」

「…すいません。あの、葵と…約束してて…この次は、きっと、3人一緒ですることになるだろうから、お互いに、美郷さんが…その、どういうのが、好きか…相手としてる様子を、見ておこう、って…」

うーん、さすが天下の名峰学館生。
頭がいいわね、計画性ありすぎだと思う。

それでは、3回目は、いよいよ3人一緒にあれやこれや、しちゃうわけなのね…
いよいよ、未知の世界へ突入なんだわ。

…どんなんなっちゃうのかしら…、好奇心と、ちょっと、怖い、のと。

(つづく。この話も、もう5回目ですか…早いですね~)