2013年1月4日金曜日

ぼくたちの美郷さん(8)★18禁

(ご注意!)

あのですね…今回は、18禁、男女3人の上に、更にハードルが高くなります…。

だ、男子高校生同士の、えー…絡みが、入りますっっ。

なのでなので、苦手な方は、もうここで、バシッと閉じてしまって下さいませ!

(しかし…こんな禁じ手の多い話に、いったい何人の方が付いてきて下さるのか、はなはだ不安…)

                         
                       *


(まだ二人、寝てるかな…?)

眩しいと起こしてしまいそうで、シャワー室の灯を消してドアを開けたとき、私は、信じられない光景を見てしまった。

私に背を向けるような格好で、葵と葉月が、ベッドに腰掛けている。
何か、小声で話しているみたい。
顔が向き合っているから。

…すると。
手も添えないまま、二人の顔は近づき、唇と唇が重なった。

思い入れたっぷり、という感じの、キス。
かなり長めの。
そうして、しばらくして、名残惜しそうに二人は唇を離し、お互いのおでこを、こつん、と付け合った。

うそ…?
男には興味ない、って、初めに会ったとき、言ってなかったっけ…?

混乱しながらも、私の身体はその行為を見てしまった事に興奮し、身体をさっき洗ったばかりなのに、また…密かに、濡れて、しまった。

シャワー室のドアが、バタン、と音をたてて閉まる。
葵と葉月が、私の方を振り向く。

「…見た?」
葵の問いかけに、私は、ゆっくり頷く。

「ごめん…」
葉月の、つらそうな表情に、今度は首を横に振る。

「あ、あの…あのね、ただ、びっくりしちゃって。…だって、初めて会った時、二人とも、男の人にはその気にならない、って…言ってた気が、したから…」

私が、やっとの思いでそう告げると、二人は
「うん…あの言葉には、嘘がない。今でも、ね」

「でも、美郷さんと、3人で、関係を…持つように、なってから、俺達、それまで、ただの親友だと、思ってた、のに…」
「してる時の、表情とかお互いの裸とか見てたり、声、聞いたりしてるうち…何か、俺達二人とも、ヘンな気分になってきちゃって…」
と、真っ赤な顔をして、代わる代わる、打ち明けた。

「…で、キスしちゃった、と」
私が念を押すと、二人とも恥ずかしそうに、こっくりと頷いた。

「良かった…?」
カアッと、頬の赤みが一段階アップして、また、こっくり。

「…じゃ、いいんじゃない?」
「ええっ、み、美郷さんっ?!」

高校生二人は、おねーさんの思いがけない言葉に、かなりびっくりしたみたい。
…素直だなぁ。

「だって、…3人で、するんでしょ…?同性でしちゃ、ダメ…ってわけじゃ、ないんじゃない?」
「美郷さん…」
「その、代わり」

二人を緊張させないように、悪戯っぽく、私は付け加える。
「一番初めは、二人でしてる所を、私に見せて?3人でするのは、それから…ね」

すごかった。

…男の子同士って、こうやって、するんだ…。

その手のマンガや巷の噂なんて、吹っ飛んでしまうくらい、現実は激しくて。
そして、とても感じやすくて、可愛くて。

我慢できずに…私は、二人の絡み合うさまを見ながら、もう一度、濡れた。かなり。

果たして、この中に、自分は入っていけるのかしら…?
そんな不安が、頭をよぎってしまうくらい、二人は濃厚に想いを交わし合っている。

「…できない…な、学寮じゃ、こんな…こと」
「んっ…あ、ああ…っ、…うん…」

そっか、二人とも、寮生なんだ。
だから自宅の子よりも、夜、融通が利くのね…。

男子の身体のつくりのせいか、下になっている葵が、私とする時より、葉月に腰を高く持ち上げられている。
葉月の方は、葵の腰を抱え込むようにして、じわりじわりとひとつになってゆく。

「ああ、あああ…んっ!…はあ、…いいっ…いいよぉ…」
葵の声は、ちょっと嫉妬してしまうくらい、いやらしい。

「…葵…、…やっぱり、つらい、か…?」
うーん、葉月はやっぱり、優しいなぁ。

「つ、つらく…ないよ、だから…も、もっと…もっと、してっ…」
さすがは葵、たらしだわ。その誘いっぷり。

…と、こうやって見ている私そのものが、自分でも、新鮮。
私がこの二人のうちの一人ずつとしてた時も、残りの一人はこうやって見てたのかしら。

じゃあ、ちゃんと、見ておかなくちゃ…ね。
この二人の間のどこに、私が絡めば、もっと気持ちよくしてあげられるのかを。

「んっ、葉月ぃ…も、俺、そろそろ…ヤバい、から…」
涙を浮かべながら、葵は訴えかける。

「…構わない。そのまま…お前が、出す所を…見たい…んだ…」
「だ、だめだよ、葉月。そんな事したら、今夜…もう、美郷さんがこのベッド、使えなくなっちゃう、よ…」
「…でも、いかせて、やりたい…っ。…俺も、そろそろ、もう…」

聞いているうちに、私の身体は、自然に動いていた。

葉月の身体を少し、葵と離すようにする。
そして、もう弾けそうに感じている葵のそれを、そっと、口に含んだ。

「あ、ああ…っ、美郷さんっ、だめ、もう…だめだからっ、俺…ああ…んっ!」

葵のものが、私の口の中をあふれそうな勢いで満たす。
ほぼ同時に、葵と繋がっている葉月の腰も、びくん、びくん…と、揺れるのが伝わる。

…少しは、私も二人のお役に立てた、かな…?
そんな、感じ。

(つづく…って、どうなっちゃうんだよぉ、この3人は~)