2013年7月11日木曜日

極道めずる姫君(6・★18禁です。18歳未満さんは、5から7に飛んでもいいようにお話書きますから勘弁!)

すみれの部屋にベッドがあるなら、スプリングが二人の動きにつれ、ぎしぎし…ときしむのだろう。
でも、ここは和室。柔らかな広い布団の上で、すみれと可奈子が戯れ合うのに音はしないはず。

そう思っていたのだが、いざ二人が事に及び始めた時分の事。
カタ、カタカタカタ…。
二人が激しくなるほどに、何かが当たる音が和室に響く。

その正体(?)は、すぐにわかった。
「すみれ様、和箪笥の金具ですわ。お布団が揺れると、床も揺れて、和箪笥の桐に揺れた金具が当たって、音が出てしまっていたんです」

「どうしたものかしら…」
「ご心配ありません。今、金具に巻き付ける小さな座布団のような音消しを、金具の数だけ縫っておりますから…」

今では、紫紺の小さな音消しの布が、金具一つ一つに三角形にくるんで取り付けられ、いくら二人が揺れ合っても、もう箪笥がそれを教えることは、なくなった。

すみれは、うつぶせに布団の上へ横たわり、腰から膝までを高く持ち上げ、可奈子を誘う。
いつもなら、その扇情的な姿に自分も濡れてしまい、すみれを泣かせてしまうくらい感じさせる可奈子なのだが、今日は違う。

「…可奈子…?どうしたの、今夜は…いつもと違って、あまり、してくれないのね…」
「あのう、すみれ様、やはり、今日はまだ、お控えになっておいた方が…」
「体のこと?大丈夫よ。彫り師の先生もお父様も言ってらしたけど、一週間もすれば普段の生活に戻して大丈夫だから、って」

「でも…」
「できあがってみたら、怖くなった?私の刺青」

すみれの言葉に、可奈子は大きく首を横に振った。
「とんでもありません!御立派な昇り龍に下り龍。そして…この太腿の付け根に咲き誇る、百花繚乱の美しい花園…」
そう言いながら、這いずって寝そべる形のすみれの後ろに、可奈子が付いて、すみれの秘密の花園が隠されている双丘を両手でゆっくりと、開く。

ぎりぎりまで、牡丹や桜が彫られていたが、可奈子がこれから攻めてゆく所は、さすがに敏感な所というわけで、絵を彫らずにそのままになっていた。
そのすみれの中心こそが、回りのどんな花の刺青よりも美しい場所。
もう、可奈子の視線と吐息が感じられていて、うっすら濡れ始めていた。

可奈子は、すみれの後ろに自分もよつんばいになって、舌だけですみれの秘花を、そうっとすくい上げるように、愛撫を続ける。

すみれの一番いい場所は、花の上の方についている固い蕾。でも、可奈子だけが、その蕾を大きく膨らませてくれて、そこに隠れている薄い小さなベールを舌先でそっとめくって、奥を舐め取られるようにしていくと、もう、…たまらない。

快感に堪えきれなくなったすみれが、離れの部屋を満たしてゆくように、少しずつ恥ずかしげによがり始めていくのであった。

今日は最後の彫りが完成したので、体が弱っていやしないかと、可奈子はいつもよりすみれの様子を逐一うかがいながら、舌先で、とめどなくあふれ出てくるすみれの花の蜜を掬っていく。

「ああん…可奈子、いいわ…そこよ、そう、そこなの…ああ、すごく…いい…っ」

昼は淑やかなすみれに似合わず、俯せになっていたすみれはいつの間にか四肢を立てて、豊かに膨らんだ胸を揺らし、乳首が微かに敷布へ擦れる気持ちよさも楽しみながら、可奈子の舌技に
よがり声をあげて応えた。

「ね…可奈子?…今夜…ひとつに、なりたいわ…だめ?」
閨の中のすみれは、大胆な言葉を吐く。
「…今夜は、いけません。お体の美しい刺青を休ませて、より綺麗にして差し上げる方が、きょうのすみれ様には必要かと存じます」
可奈子は、看護師のように、きっぱりとした口調で言う。

「まあ、意地悪ね…今夜の可奈子って。じゃ、私が最後に意地悪してあげるわ。私、仰向けになるから、あなたは私の顔の前まで、脚を開いて進んでいらっしゃい。…舐めて、あげる」
「え…っ」
一方的に奉仕される事は、他の行為よりあまりないので、可奈子は真っ赤になってためらった。

「ダメよ。私がさっき、すごく良かったんだから、今度は可奈子が泣く番よ、ね?」
恥ずかしげに、それでも言われたとおりにおずおずと、可奈子はすみれの唇近くに、自分の一番恥ずかしいところを近づけていった。

胸こそ割って彫られているが、二の腕も乳房も、墨と朱の色が肌の奥へと染みこんでいくようで、妖しく美しいすみれの前半分を、可奈子はうっとりとながめる。
そこへ持ってきて、すみれの舌が可奈子の敏感な場所を細やかに舐め続けてくるのだから、もう、可奈子は普段よりも我を忘れて、腰を自分からも動かし、達してしまった。