「やらかいね…」
ほうっとため息をつきながら、実果は梨奈の生まれたままの胸に触れる。
「…優しい、実果ちゃん」
梨奈も、ベッドに仰向けに寝そべる実果に覆い被さるような形で、ほうっとため息。
気がつくと、バスローブのひもが解けたわけだから、梨奈は何も着ていない前半分の姿をさらしてしまっていた。
「女の子らしくって、いいな…梨奈ちゃんは。ふんわりぽっちゃりしてて、憧れちゃうよ」
梨奈が気づいていないであろう、そのあられもないすがたに、じんわりと欲情しながら実果ガ言う。
「えっ、そんなことないもん。実果ちゃんの方が、細くって、スタイル良くって…ね、見ていい?」
こっちが見ちゃっている以上、今更ダメという理由もなく、それにちょっと、ちょっとだけ、梨奈になら見られたい…と言う気持ちも加わって、実果はこくりとうなずく。
シュッ、とローブのひもが解かれて、お互い、何もつけていない姿を見せ合った。
「ほらぁ、やっぱり綺麗!実果ちゃん…ちょっと、触らせて?」
さっきと一緒で、こっちが先に触っちゃってる以上プラス、梨奈に触られたらどうなるんだろう?というドキドキの好奇心もあって、実果は、またこっくん。
どーも、主導権は梨奈へいきそうな、いつもと違って奇妙な、でもそれでもいいかな?な、予感。
ぷりんっと、はじけさせるようにいきおい良く梨奈が胸を触ったので、その真ん中で紅く色づき始めている可愛らしい桜桃のような実にまで刺激がいってしまい、
「あ、や…んっ」
と、つい口をついて実果は喘いでしまった。
「わんっ、実果ちゃん可愛い声っ♪ 梨奈、いつもと違うその実果ちゃんの声、もっと聞きたいっ!」
梨奈は言いながら、手の全体や指先で、実果の両胸を可愛がる。
その度に、実果は普段では考えられないような甘え声を出して、のけぞるようにして愛撫をねだる。
「ん…っ、あっ、つよ…いっ」
「…じゃ、これは?気持ち、い?実果ちゃん?」
「あーっ、んっ、い…やんっ、すごい…だめぇ…ん」
「かわいい、実果ちゃん、感じやすいのね。すっごく、可愛くて大好き!」
「ね…私、私も…梨奈に、もっと、してあげたいよ…」
「うん…もうちょっと、してから、ね。梨奈、今、実果ちゃんの感じてるエロい姿みてたら、…あのね、…梨奈まで感じてきて、……ヌレてきちゃったん、だもん…」
おーい。
ヌレてるのは私も同じなのよーん。
だって、梨奈、もう手だけじゃなくって、唇や舌まで使って、私の胸とか、脇腹とか、耳の横とか、もういろんなトコを責め立ててきて、たまんないんだもん。
でも。
実果は、自分で自分に驚いていた。
梨奈が教えてくれなければ、こんな鼻にかかったようなねだり声を出しちゃうんだ、って。
それから、そうなっちゃうくらいエロ体質で、梨奈よりもたぶん、ずっとずっと感じやすい身体のもちぬしだったんだ、ってことに。