(今回は、お話にもならない、百合な妄想語りです~)
梅雨、というと、世間一般では「うっとうしい」「むしむしして、やーだ」という概念があるようですが、わたくし思うに、とっても百合には似つかわしいシーズンだと思うんですよ~。
「あ、天気予報見てくれば良かったなぁ…降って来ちゃったよ」
「ねえ、じゃあバス停まで、私の傘に入れてってあげる」
「え…いいの?」
「全然。じゃ、昇降口出たところで、待ってるから。赤いタータンチェックの傘よ?」
はいっ、相合い傘、一丁上がり!
または。
「きゃー、んもう、駅の近くで急に本降りになるんだもんね」
「本当。制服、びしょびしょ。プリーツのひだが取れちゃうのが、困るんだ」
「まだましなのは、ここの駅が無人駅って事くらいね。駅員さんにこんなぬれネズミ姿、見せたくないって」
…と、いいながら。
本当に見せたくないのは、にわか雨にぬれて華奢な上半身のラインがほのかに透けた、彼女のドキッとする姿。
もっと白状するなら、自分一人で見ていたい、他の誰にも見せたくない。
そんなふうにぼうっと彼女の方を見ていたら、ミニタオルを手渡された。
そして、こそっと。
「電車が来る前に、ブラウス、拭いちゃいなさいよ。あなた、胸大きいんだから、みんなに見られちゃうわよ…」
「そ、そんなエロい事、言わないでよっ。…で、でも、タオルは、ありがと」
とかね。無人駅のそこはかとないデート気分、ちょっと扇情的?
あとは、以前にこのブログで書いた「バラ園」あたりも、梅雨直前だけど、湿り気が混じりつつある夕暮れを書いてみたショートストーリー(の、つもり)です。
ねっ、梅雨もなかなか、捨てたもんじゃないでしょう?(笑)