他ジャンルでは何度も落ちてきたのですが(笑)
百合は一発当選、やはり旬のジャンルなのでしょうか。
…ともあれ、三日目の西ホールに行かせていただけることになりました。
仕事しながらですが、印刷屋さんの情報を更新したり、書き下ろしをちょっとためたり、
このブログを紙にしただけにならないよう、努めたいと思います。
おっと、それから、もうちょっと大人系の続編とかも書きたいです!
(夢を見るのは自由ですから?)
しかし、日本が年に一、二をあらそう混雑期間ですから、さっそく宿を取ってしまいました(笑)
喜んでるなぁ、自分。
でも無理しないようにしたいと思います。
…お客さん来なくても、お祭りに参加できるのは嬉しいから、まずは健康で。
2011年6月6日月曜日
2011年5月9日月曜日
ラブ様にお願い!(4・終)
「…先生に、見つけていただいてよかったのは、わたしのほうですっ」
今日のいま、宵闇に紛れて二人きりで歩いている、この時はもう二度と来ない。きっと。
朝香はそう思って、声を振り絞るようにして言った。
「やっぱり、こわかったんだ?」
みつき先生は、また軽く笑う。
「こわかったのかも、しれません。…ある意味」
「ある意味?」
捨て台詞のような朝香の口ぶりに、先生は興味を示した様子だった。
「さっきまで、わたし、占いをしてたんです。教室で、一人で。誰にも言えない恋をしていて、でも、やっぱり叶って欲しくて、どうなるんだろうか…って…」
「それは、ある意味怖くなるだろうな、確かに」
「…バカみたい、ですか?」
「恋がバカの所業なら、この世はバカの巣窟じゃないか?」
そのあんまりな切り捨て方に、今度は朝香の方が吹き出した。
「朝香さん、私が独身を通しているのは、知っているだろう?」
「あ、…はい」
「こんな時間、二人だけの校内だから言うが、私は、男はダメなんだ」
「……!」
「理由は分からない。思春期に入る頃に自覚して、以来ずっと独り身で生きてきた。そうせざるを得なかったからね。…別に、恥じてはいないが、吹聴して回ることもないと思っている。…でも、さっき朝香さんが『誰にも言えない恋をしていて』と話してくれたとき、君になら、ふと、こんな身の上話をしてもいいかという気になったんだよ」
「……」
「…これも、ある意味、怖い話かな?」
「そんなこと、おっしゃらないでください!先生のお話、ちっとも怖くなんかありません。私、もっと、小さい時の先生の話や、悩んでいた時の話や、いろいろ、何でも聞きたいんです!」
朝香がそう夢中でまくしたてた時には、二人とも、既に正面玄関の前まで来ていた。
「もう、お話、おしまいなんですね…」
鞄を抱きしめたまま、ぐずるように朝香はみつき先生に話しかける。
「明日も、明後日も、学校は毎日あるさ」
「でも、こんなふうに、二人で話せる時なんて、他にありません…」
すると、みつき先生は眼鏡をつい、と人差し指で上げて
「なら、また占いをしてみればいいじゃないか。今日のように。そうすれば、また遅くまで残っている同士、
偶然、叱りに来て会うことがあるかもしれないよ」
といって、クスクス、と今度は意味ありげに笑った。
まるで、朝香が誰のために占いをしていたのか、見透かしているかのように。
(終わり)
今日のいま、宵闇に紛れて二人きりで歩いている、この時はもう二度と来ない。きっと。
朝香はそう思って、声を振り絞るようにして言った。
「やっぱり、こわかったんだ?」
みつき先生は、また軽く笑う。
「こわかったのかも、しれません。…ある意味」
「ある意味?」
捨て台詞のような朝香の口ぶりに、先生は興味を示した様子だった。
「さっきまで、わたし、占いをしてたんです。教室で、一人で。誰にも言えない恋をしていて、でも、やっぱり叶って欲しくて、どうなるんだろうか…って…」
「それは、ある意味怖くなるだろうな、確かに」
「…バカみたい、ですか?」
「恋がバカの所業なら、この世はバカの巣窟じゃないか?」
そのあんまりな切り捨て方に、今度は朝香の方が吹き出した。
「朝香さん、私が独身を通しているのは、知っているだろう?」
「あ、…はい」
「こんな時間、二人だけの校内だから言うが、私は、男はダメなんだ」
「……!」
「理由は分からない。思春期に入る頃に自覚して、以来ずっと独り身で生きてきた。そうせざるを得なかったからね。…別に、恥じてはいないが、吹聴して回ることもないと思っている。…でも、さっき朝香さんが『誰にも言えない恋をしていて』と話してくれたとき、君になら、ふと、こんな身の上話をしてもいいかという気になったんだよ」
「……」
「…これも、ある意味、怖い話かな?」
「そんなこと、おっしゃらないでください!先生のお話、ちっとも怖くなんかありません。私、もっと、小さい時の先生の話や、悩んでいた時の話や、いろいろ、何でも聞きたいんです!」
朝香がそう夢中でまくしたてた時には、二人とも、既に正面玄関の前まで来ていた。
「もう、お話、おしまいなんですね…」
鞄を抱きしめたまま、ぐずるように朝香はみつき先生に話しかける。
「明日も、明後日も、学校は毎日あるさ」
「でも、こんなふうに、二人で話せる時なんて、他にありません…」
すると、みつき先生は眼鏡をつい、と人差し指で上げて
「なら、また占いをしてみればいいじゃないか。今日のように。そうすれば、また遅くまで残っている同士、
偶然、叱りに来て会うことがあるかもしれないよ」
といって、クスクス、と今度は意味ありげに笑った。
まるで、朝香が誰のために占いをしていたのか、見透かしているかのように。
(終わり)
2011年4月21日木曜日
ラブ様にお願い!(3)
(考えてみたら、私、いつから、みつき先生を好きになっていたんだろう…)
先生の薄明るい白衣の背中を見つめて歩きながら、朝香は思った。
確かに、さっき先生が自嘲気味に言った特徴は、ある。
でも、それ以上に、共学校でも男女隔てなく授業できっちり教えてくれるとか、
どうしたら生徒がもっと理解できるか、(たぶん今日も)授業研究に手を抜かないところとか、
嫁探し気分の独身男教師や、結婚相手探しめいたチャラチャラした女教師にはない素朴さとか、
…そんなところが好きなのだ。たぶん。いつの間にか。
「…あのう…」
「何?」
おずおずと朝香が問いかけると、黒髪と白衣の裾とをさらりとひるがえして、みつき先生が振り向く。
「…先生は、…どうして、こんなに遅くまで、あの、いらしたんですか?」
「おやおや、返り討ち?」
今度は、薄闇でもわかるくらいはっきりと、先生がクスリ、と笑った。
その身のこなしや表情はいつも見られない雰囲気で、朝香はドキン、とさせられる。
「私は手際が悪いからね。明日の実験準備をしているうち、こんな時間になったというわけ。…でも」
「…で、でも…?」
「同じように校舎に残ってるのがもう一人いるとは、気づかなかった。見つけられて良かったよ」
「……!」
最後のみつき先生の言葉が、身に余るほどの嬉しい響きに聞こえて、朝香は言葉が出なかった。
(これって、ラブ様…あなたのおかげ、なん、でしょうか…?)
先生の薄明るい白衣の背中を見つめて歩きながら、朝香は思った。
確かに、さっき先生が自嘲気味に言った特徴は、ある。
でも、それ以上に、共学校でも男女隔てなく授業できっちり教えてくれるとか、
どうしたら生徒がもっと理解できるか、(たぶん今日も)授業研究に手を抜かないところとか、
嫁探し気分の独身男教師や、結婚相手探しめいたチャラチャラした女教師にはない素朴さとか、
…そんなところが好きなのだ。たぶん。いつの間にか。
「…あのう…」
「何?」
おずおずと朝香が問いかけると、黒髪と白衣の裾とをさらりとひるがえして、みつき先生が振り向く。
「…先生は、…どうして、こんなに遅くまで、あの、いらしたんですか?」
「おやおや、返り討ち?」
今度は、薄闇でもわかるくらいはっきりと、先生がクスリ、と笑った。
その身のこなしや表情はいつも見られない雰囲気で、朝香はドキン、とさせられる。
「私は手際が悪いからね。明日の実験準備をしているうち、こんな時間になったというわけ。…でも」
「…で、でも…?」
「同じように校舎に残ってるのがもう一人いるとは、気づかなかった。見つけられて良かったよ」
「……!」
最後のみつき先生の言葉が、身に余るほどの嬉しい響きに聞こえて、朝香は言葉が出なかった。
(これって、ラブ様…あなたのおかげ、なん、でしょうか…?)
2011年4月19日火曜日
ラブ様にお願い!(2)
(オカルト趣味のクラスメイトに習った魔法陣、まさか、ホントに効いたんじゃないよね…)
誰にも言えない想い人の後ろを、茶色の革鞄をかかえるようにして歩きながら、考える。
(どうして先生は、私が教室に一人でいるのがわかったんだろう?)
二人だけで廊下を歩く中、校庭から聞こえてくる部活のかけ声がこだまする。
「…何、してた?」
「ひえっ?!」
いきなり世界一答えられない質問をぶつけられて、朝香はすっとんきょうな声をあげた。
「怖く、なかったのか?」
「い、いいえ…」
「何をしてたか知らないが、よっぽど夢中になってたんだな?」
そう言いながら、先生の背中がちょっとだけ、クスリ、と揺れて見えた。
暗闇の中、見間違いかも知れないけれど。
「…そういえば、朝香さんは、珍しく私の事も怖がらないな。大抵の生徒は、不気味だの実験オタクだのと勝手にレッテルを貼って、授業の最低限以外は寄りつきもしないが」
(怖がるわけ、ないじゃないですか!!)
みつき先生にそう言いたかったが、やっぱり、心の中の何かが邪魔して、言えない。
あー、ラブ様、どうしたらいいんでしょうか?!
誰にも言えない想い人の後ろを、茶色の革鞄をかかえるようにして歩きながら、考える。
(どうして先生は、私が教室に一人でいるのがわかったんだろう?)
二人だけで廊下を歩く中、校庭から聞こえてくる部活のかけ声がこだまする。
「…何、してた?」
「ひえっ?!」
いきなり世界一答えられない質問をぶつけられて、朝香はすっとんきょうな声をあげた。
「怖く、なかったのか?」
「い、いいえ…」
「何をしてたか知らないが、よっぽど夢中になってたんだな?」
そう言いながら、先生の背中がちょっとだけ、クスリ、と揺れて見えた。
暗闇の中、見間違いかも知れないけれど。
「…そういえば、朝香さんは、珍しく私の事も怖がらないな。大抵の生徒は、不気味だの実験オタクだのと勝手にレッテルを貼って、授業の最低限以外は寄りつきもしないが」
(怖がるわけ、ないじゃないですか!!)
みつき先生にそう言いたかったが、やっぱり、心の中の何かが邪魔して、言えない。
あー、ラブ様、どうしたらいいんでしょうか?!
2011年4月18日月曜日
ラブ様にお願い!(1)
「ラブ様、ラブ様、おねがいします。片思いのあの人と結ばれっこないことはわかっています。それでもやっぱり、私のこの想いが通じますように、どうか、力をお貸し下さい…」
誰もいなくなった、夕闇迫る放課後の教室。野球部とサッカー部のナイター照明のおかげで、真っ暗にした室内でも、その声の主の姿はかろうじて見える。
グレーのブレザーに紅いネクタイ、おかっぱ姿で机の上に怪しげな陣をチョークで描き、一心不乱に祈っている。
そのとき。
「こら、誰だ!こんな遅くまで暗い中に残って!」
突然廊下側のドアがぴしゃりと開けられ、怒鳴られたとき、
「きゃあああああ!」
祈るどころではなく、その生徒~村木 朝香~は、思い切り叫んでしまった。
理由の一つめは、唐突さで。
そして、二つめは、まさにいま祈っていた片思いの相手が、自分にむかって怒鳴ったことに驚いて。
「日直の先生も、もう帰った。私も準備室から職員室へ戻ろうとしていたところだ。早く、荷物をまとめて。一人で玄関まで真っ暗な校舎を歩かせるわけにはいかない」
きびきびと話す言葉は男の教諭のようだが、白衣の上は薄化粧をした端正な顔立ちに、背中まで届きそうなストレートの黒髪。
そう、朝香の片思いの相手は、科学担当の女教師、堀江 みつきだったのだ。
誰もいなくなった、夕闇迫る放課後の教室。野球部とサッカー部のナイター照明のおかげで、真っ暗にした室内でも、その声の主の姿はかろうじて見える。
グレーのブレザーに紅いネクタイ、おかっぱ姿で机の上に怪しげな陣をチョークで描き、一心不乱に祈っている。
そのとき。
「こら、誰だ!こんな遅くまで暗い中に残って!」
突然廊下側のドアがぴしゃりと開けられ、怒鳴られたとき、
「きゃあああああ!」
祈るどころではなく、その生徒~村木 朝香~は、思い切り叫んでしまった。
理由の一つめは、唐突さで。
そして、二つめは、まさにいま祈っていた片思いの相手が、自分にむかって怒鳴ったことに驚いて。
「日直の先生も、もう帰った。私も準備室から職員室へ戻ろうとしていたところだ。早く、荷物をまとめて。一人で玄関まで真っ暗な校舎を歩かせるわけにはいかない」
きびきびと話す言葉は男の教諭のようだが、白衣の上は薄化粧をした端正な顔立ちに、背中まで届きそうなストレートの黒髪。
そう、朝香の片思いの相手は、科学担当の女教師、堀江 みつきだったのだ。
2011年4月12日火曜日
お久しぶりの百合。
この一ヶ月半、なに故に更新されていなかったかといえば、単純明快。
家のプロバイダが変えられて、機械ベタな私はネットにつなげなかったのでありますよ。
それから、年度替わりで仕事の内容もガラッと変わり、地震は今日もぼちぼち来るしと、
何だかあわただしい日々・・・のせいにも、しておりました。
「コミック百合姫」最新号はアマゾンで取りよせて読んだのですが、
いや、マンガのせいではないのですが、日常に埋もれすぎて、今はまだちょっと百合パワー不足。
あっ、決して自粛しているわけでは無いのです。
むしろ、萌えパワー出てる方が人間、元気だと思うので。
あまり深く設定を考えずに、日にちも不定期となりますが、
まずは百合で日本を元気にしよう(笑)という気持ちで、次回からショートストーリーを書いてみます。
ではでは、仕事へ戻りますので、今日はこれにてドロン。
家のプロバイダが変えられて、機械ベタな私はネットにつなげなかったのでありますよ。
それから、年度替わりで仕事の内容もガラッと変わり、地震は今日もぼちぼち来るしと、
何だかあわただしい日々・・・のせいにも、しておりました。
「コミック百合姫」最新号はアマゾンで取りよせて読んだのですが、
いや、マンガのせいではないのですが、日常に埋もれすぎて、今はまだちょっと百合パワー不足。
あっ、決して自粛しているわけでは無いのです。
むしろ、萌えパワー出てる方が人間、元気だと思うので。
あまり深く設定を考えずに、日にちも不定期となりますが、
まずは百合で日本を元気にしよう(笑)という気持ちで、次回からショートストーリーを書いてみます。
ではでは、仕事へ戻りますので、今日はこれにてドロン。
2011年3月1日火曜日
この後の百合。
さて。
次はどんな百合ワールドをかいたものやら、正直、白紙です。
一番書きやすい物は現代よりちょっと前の学園ものですが、
レトロ調の続きも気になるし、
はたまた全然関係ない人妻世代で百合はいけるのか?な好奇心もあり。
職業物も面白そうですが、なんせ、取材しないと書けないのがネックでして(苦笑)
んな趣味で取材してるなら、しごとしろっての!
部活もな~、知ってるのと知らないのと、専門用語とかあるしね、流行とか。
生徒会とか、やっときゃ良かったわ(←不純)
やっぱり、人生経験、少ないより多い方がいいっす!
例え、それが失敗であっても。
後輩諸君、がんばってくれたまえ!ちーっす。(ワケわかんない事いってしめてるし~)
次はどんな百合ワールドをかいたものやら、正直、白紙です。
一番書きやすい物は現代よりちょっと前の学園ものですが、
レトロ調の続きも気になるし、
はたまた全然関係ない人妻世代で百合はいけるのか?な好奇心もあり。
職業物も面白そうですが、なんせ、取材しないと書けないのがネックでして(苦笑)
んな趣味で取材してるなら、しごとしろっての!
部活もな~、知ってるのと知らないのと、専門用語とかあるしね、流行とか。
生徒会とか、やっときゃ良かったわ(←不純)
やっぱり、人生経験、少ないより多い方がいいっす!
例え、それが失敗であっても。
後輩諸君、がんばってくれたまえ!ちーっす。(ワケわかんない事いってしめてるし~)
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