小学校の時に、遠足でこの公園へ来た覚えがあります。
クラスのみんなは、お弁当やおやつを食べて、広い敷地をかけまわっていました。
でも私はひとり、今が盛りと咲き誇る藤棚の真下に立っていました。
しだれて咲いている藤の花は、私に向かって下りてくるようでした。
自分に向かって咲いてくれているようでした。
その頃、家族でごたごたがあり、親類の家に預けられていた私にとって
藤の花が自分を見つめてくれているような気になり、とても不思議でした。
紫の小さな花が、葡萄のように垂れ下がって、雨のように咲いています。
(あなたは、どうして私の上で咲いてくれているのですか?)
(なぜ、そんなに静かに風に揺れながら、私を包むように咲いてくれているのですか?)
もちろん、藤の花は私の心の問いに答えることもなく、たたずんでいるだけでした。
小さかった私も、どうしてそんな気持ちになったのか、わかりませんでした。
(この紫の霧の中に、いっそ溶けてしまいたい…)
今の私なら、その程度の言葉は思いついて、口に出すことができるかもしれません。
今日の放課後、私は久しぶりにその公園へ、友達を誘って出かけました。
進学してから初めてできた友達は、思いのほか、私の誘いを受けてくれました。
ブレザーにチェックのプリーツスカート姿の二人が、薄闇に包まれはじめた公園に着きました。
私は、何も告げずに、彼女を藤棚の下へ誘うように、先に立って歩いていきました。
彼女も、黙ったまま、満開の藤が咲き乱れる中へ、付いてきてくれました。
ただ、夢のような光景。
二人して、藤棚の下に、無言でたたずんでいました。
…しばらくして、彼女は、ぽつりと言いました。
「ここで、こうやって立っていると、私たち二人、藤の花に吸い込まれて、空まで上っていって仕舞いそうね…。何て、不思議で懐かしい気分になるのかしら…」
彼女を、私一人のこの秘密の藤棚に連れてきて、良かった。
私の心に「ソウルメイト」という言葉が、自然に浮かんできました。
(終わり)
2014年6月5日木曜日
2014年5月21日水曜日
まだ生きてます(苦笑)
3ヶ月ぶりのブログ開きとあいなりました。
ま、公私ともにいろいろありまして…
どのくらいごぶさたして忙しくしてかというと、
このブログの名前、さっきまでわすれてたんですよ(爆)
でも、こうやってPCの前に座ると、すんなり思い出しました
体が覚えてたんですね…
とにもかくにも、今まで書いた拙作を読み返さないことには
続きが書けないわけで
もし奇特にも今日の文章をお読みになったかたは、
「あー、まだこのブログ、生きてたんだなー」
程度に、ぬるくお付き合いいただければ幸いです。
次の更新は6月になりそうですね…
ま、公私ともにいろいろありまして…
どのくらいごぶさたして忙しくしてかというと、
このブログの名前、さっきまでわすれてたんですよ(爆)
でも、こうやってPCの前に座ると、すんなり思い出しました
体が覚えてたんですね…
とにもかくにも、今まで書いた拙作を読み返さないことには
続きが書けないわけで
もし奇特にも今日の文章をお読みになったかたは、
「あー、まだこのブログ、生きてたんだなー」
程度に、ぬるくお付き合いいただければ幸いです。
次の更新は6月になりそうですね…
2014年2月24日月曜日
生存確認の更新(苦笑)
いや、もうここ、誰も見てないでしょうねえ。
自分も気にかけつつ、全然来てませんでしたから…
気力体力、多忙もろもろで、すっかりごぶさたしておりました。
が、ブログも私も、こうしてまだ生きてますので(苦笑)一筆啓上。
しかし、ネタは浮かばないので、今日はホントに確認の更新のみです。
すみません。
また、お話までいかなくても、つれづれと何か書きたいときは、不定期に開きますー
気まぐれに…
自分も気にかけつつ、全然来てませんでしたから…
気力体力、多忙もろもろで、すっかりごぶさたしておりました。
が、ブログも私も、こうしてまだ生きてますので(苦笑)一筆啓上。
しかし、ネタは浮かばないので、今日はホントに確認の更新のみです。
すみません。
また、お話までいかなくても、つれづれと何か書きたいときは、不定期に開きますー
気まぐれに…
2013年12月7日土曜日
前回10月、きょう12月。
うわー、信じられない放置っぷりです…ゴメンナサイ。
ひとえに、私のおさぼりの故の所行であります。
百合のお話が、なかなか思いつかないというのもありますが…
しかし、BLだと好みが、百合以上に分かれてしまいそうですし、前回書きましたし。
じゃあ男女のラブなお話に行こうかと思うと、年齢制限がかかりそうだ(変態だな…)
困りました。
なにか、いいお題はないかなー。
クリスマス?
うーん、そうねえ…
クリスマスだったら、やっぱ百合が一番可愛いお話になりそうかな?
ちょっと、考えてみましょう。
考えるとはいえ、「行き当たりばったりに書いて、後から推敲」という、いつものパターンになりそうですが。
男女のクリスマス話じゃ、ベタでつまんないしなー。
ちなみに、実際のクリスマス、イブも当日も、私はお仕事です…神様は無慈悲だ…。
ひとえに、私のおさぼりの故の所行であります。
百合のお話が、なかなか思いつかないというのもありますが…
しかし、BLだと好みが、百合以上に分かれてしまいそうですし、前回書きましたし。
じゃあ男女のラブなお話に行こうかと思うと、年齢制限がかかりそうだ(変態だな…)
困りました。
なにか、いいお題はないかなー。
クリスマス?
うーん、そうねえ…
クリスマスだったら、やっぱ百合が一番可愛いお話になりそうかな?
ちょっと、考えてみましょう。
考えるとはいえ、「行き当たりばったりに書いて、後から推敲」という、いつものパターンになりそうですが。
男女のクリスマス話じゃ、ベタでつまんないしなー。
ちなみに、実際のクリスマス、イブも当日も、私はお仕事です…神様は無慈悲だ…。
2013年10月20日日曜日
(つぶやき)寒いので。
わー、真一さんとドリちゃんの話が終わったー。
ドリちゃん、ほんとの名前は碧(みどり)なのに、もう忘れられてるよな…
若い方は18歳になったら、読みにおいで下さい~
さて、最近やたらに寒いんですが。
夏が暑すぎると、そう感じるのかしら。
そう考えてもみたのですが、体感温度だけではなくて、実際の数字の上でも低温らしく。
秋はどこへいった?
台風にすっ飛ばされちゃったのー?
私は秋が一番好きなわけではないんですが、周りにいる秋が好きな人たちは、とっても物足りなさそうです。ぐすん。
と、いうわけで。
せめてこのブログのお話では、鮮やかな錦秋か、またはあったかな春のお話をお届けしたいです。
少なくても、この次は。
あの、でもここ、基本的に女の子同士の淡いらぶらぶな「百合」ジャンルで作ったブログなので。
次回作はそっち傾向になります。
タイトルでわかるようにしておきますので、百合が苦手な人は逃げてくださいね。
あとは…年齢制限のないお話を書くように、心がけます…下手な分、せめて門は広く開けておかないとなー。
それでは、また!
ドリちゃん、ほんとの名前は碧(みどり)なのに、もう忘れられてるよな…
若い方は18歳になったら、読みにおいで下さい~
さて、最近やたらに寒いんですが。
夏が暑すぎると、そう感じるのかしら。
そう考えてもみたのですが、体感温度だけではなくて、実際の数字の上でも低温らしく。
秋はどこへいった?
台風にすっ飛ばされちゃったのー?
私は秋が一番好きなわけではないんですが、周りにいる秋が好きな人たちは、とっても物足りなさそうです。ぐすん。
と、いうわけで。
せめてこのブログのお話では、鮮やかな錦秋か、またはあったかな春のお話をお届けしたいです。
少なくても、この次は。
あの、でもここ、基本的に女の子同士の淡いらぶらぶな「百合」ジャンルで作ったブログなので。
次回作はそっち傾向になります。
タイトルでわかるようにしておきますので、百合が苦手な人は逃げてくださいね。
あとは…年齢制限のないお話を書くように、心がけます…下手な分、せめて門は広く開けておかないとなー。
それでは、また!
(BL18禁)甘いお役目(7、ラスト)
僕は、真一さんの顔が見たくて、たまらなくなった。
別に…悪趣味のような考えじゃなくて、本当に、僕で感じてくれているのか、目で確かめたくて。
あ、その、もちろん…僕の中の、真一さんは…すごく、感じてくれてるのは…体でわかってるんだけど…。
「ねぇ、しんいちさ…っ、かお…みた…い…」
もう、切羽詰まってしまった僕は、それでも切れ切れの小声で、ねだった。
「体…ねじっても…見えない…?」
「わ、わかん…ないっ」
「俺…このまま、ドリの中で最後まで、したいから…抜きたくないよ…?」
「ひゃんっ、そ、そんなこと…恥ずかしいよ、聞いてて…」
「…ドリ。いつでも、いいよ。俺の顔、振り向いて見てごらん。余裕、できたら…」
よゆう、なんてない。
でも、僕は必死で、首を後ろに向けた。
髪が汗で額に貼り付いている、真一さんの顔が、見える。
頬をすっかり紅潮させて、息を荒く吐いている。
そして、僕の視線に気がつくと、微笑みを返して、大きく抜き差しを始めてきた。
「ん…っ!だ、だめっ、そんなにいきなり…も、ぼく…いっちゃうよ、そんな…ぁ」
「…俺も、もういきたいよ、ドリ。可愛く泣いて…?いやらしい言葉、いっぱい、言っていいから…」
「あんっ、それは、それ…は…しん…ちさん…の、ほ…、ああぁ…んっっ」
お互い、ほとんど同時に、出てしまったみたい。
「みたい」っていうのは、その…僕が、一瞬だけど…記憶、飛ばしちゃった、みたいで…。
いつの間にか、真一さんはコンドームをつけてくれていた。
ぐったり寝ころぶ僕と、二人分の後始末をしてくれている。
「ごめん…なさい。…ちから、はいらなくって、いま…」
謝りながら、僕は緊張がほぐれたのと、予想以上に真一さんとのSEXが気持ちよかったのとで、ぽろぽろ涙を落としてしまった。
「どうした、ドリ?…そんなに、まだ痛い…?」
心配そうに顔を寄せてくる真一さんに、僕はやっとの力で首を横に振ってみせる。
「じゃ、なくって…なんにも、できない…体が、動かないんだもの…」
言いながらまた泣くと、真一さんは、僕にそっと、唇に触れるだけのキスをくれた。
「いいんだよ?…だって、それだけ、俺のこと…よかったんだ?」
今度は、こっくりとうなずいて、僕は真一さんの優しい瞳を見つめる。
「ドリ、さあ、眠ってごらん…少し落ち着くから」
毛布を掛けてもらって、二人して乱したシーツの上にバスタオルを敷いてもらって、僕は真一さんと、ベッドの中で抱き合った。
「うん。…でも」
「…ん?」
「何だか…寝ちゃうの、もったいない気がする。僕…その、なんか、あの…眠ったら、もっと、できなくなっちゃう、でしょう…?」
思い切って僕が口にすると、真一さんはちょっと目を丸くして、その後、僕のおでこを指でつん、と突いてきた。
「いたっ」
「ドリ、お前、やっぱりやらしいよ。可愛い過ぎて、俺は困る…」
そう言いながら、ぎゅっと抱きしめてくれた。
あったかくて、とっても気持ちが良くて、僕は、胸が痛くなりそう。
「大丈夫だよ。まだ昼間なんだから。明日の朝まで、何度でもしよう…?」
「…うん。…うれしい」
また、ぎゅっ。
思ったままを、素直に口にすればいい。
それが、愛される僕の、甘いお役目…なのかな?
だとしたら、それはなんて恥ずかしくて、気持ちよくて、たまらないお役目なんだろ。
うっとりと真一さんの胸に頬を付けながら、僕は、静かに目を閉じた。
(おわり。めでたしめでたし! さて、次は年齢制限なしの百合を書こう~!短いの。)
別に…悪趣味のような考えじゃなくて、本当に、僕で感じてくれているのか、目で確かめたくて。
あ、その、もちろん…僕の中の、真一さんは…すごく、感じてくれてるのは…体でわかってるんだけど…。
「ねぇ、しんいちさ…っ、かお…みた…い…」
もう、切羽詰まってしまった僕は、それでも切れ切れの小声で、ねだった。
「体…ねじっても…見えない…?」
「わ、わかん…ないっ」
「俺…このまま、ドリの中で最後まで、したいから…抜きたくないよ…?」
「ひゃんっ、そ、そんなこと…恥ずかしいよ、聞いてて…」
「…ドリ。いつでも、いいよ。俺の顔、振り向いて見てごらん。余裕、できたら…」
よゆう、なんてない。
でも、僕は必死で、首を後ろに向けた。
髪が汗で額に貼り付いている、真一さんの顔が、見える。
頬をすっかり紅潮させて、息を荒く吐いている。
そして、僕の視線に気がつくと、微笑みを返して、大きく抜き差しを始めてきた。
「ん…っ!だ、だめっ、そんなにいきなり…も、ぼく…いっちゃうよ、そんな…ぁ」
「…俺も、もういきたいよ、ドリ。可愛く泣いて…?いやらしい言葉、いっぱい、言っていいから…」
「あんっ、それは、それ…は…しん…ちさん…の、ほ…、ああぁ…んっっ」
お互い、ほとんど同時に、出てしまったみたい。
「みたい」っていうのは、その…僕が、一瞬だけど…記憶、飛ばしちゃった、みたいで…。
いつの間にか、真一さんはコンドームをつけてくれていた。
ぐったり寝ころぶ僕と、二人分の後始末をしてくれている。
「ごめん…なさい。…ちから、はいらなくって、いま…」
謝りながら、僕は緊張がほぐれたのと、予想以上に真一さんとのSEXが気持ちよかったのとで、ぽろぽろ涙を落としてしまった。
「どうした、ドリ?…そんなに、まだ痛い…?」
心配そうに顔を寄せてくる真一さんに、僕はやっとの力で首を横に振ってみせる。
「じゃ、なくって…なんにも、できない…体が、動かないんだもの…」
言いながらまた泣くと、真一さんは、僕にそっと、唇に触れるだけのキスをくれた。
「いいんだよ?…だって、それだけ、俺のこと…よかったんだ?」
今度は、こっくりとうなずいて、僕は真一さんの優しい瞳を見つめる。
「ドリ、さあ、眠ってごらん…少し落ち着くから」
毛布を掛けてもらって、二人して乱したシーツの上にバスタオルを敷いてもらって、僕は真一さんと、ベッドの中で抱き合った。
「うん。…でも」
「…ん?」
「何だか…寝ちゃうの、もったいない気がする。僕…その、なんか、あの…眠ったら、もっと、できなくなっちゃう、でしょう…?」
思い切って僕が口にすると、真一さんはちょっと目を丸くして、その後、僕のおでこを指でつん、と突いてきた。
「いたっ」
「ドリ、お前、やっぱりやらしいよ。可愛い過ぎて、俺は困る…」
そう言いながら、ぎゅっと抱きしめてくれた。
あったかくて、とっても気持ちが良くて、僕は、胸が痛くなりそう。
「大丈夫だよ。まだ昼間なんだから。明日の朝まで、何度でもしよう…?」
「…うん。…うれしい」
また、ぎゅっ。
思ったままを、素直に口にすればいい。
それが、愛される僕の、甘いお役目…なのかな?
だとしたら、それはなんて恥ずかしくて、気持ちよくて、たまらないお役目なんだろ。
うっとりと真一さんの胸に頬を付けながら、僕は、静かに目を閉じた。
(おわり。めでたしめでたし! さて、次は年齢制限なしの百合を書こう~!短いの。)
2013年10月19日土曜日
(BL18禁)甘いお役目(6)
さっきまで、ぴんと張られていたシーツが、僕の手で握りしめられて、くしゃくしゃになってゆく。
机の上に飾られた真っ赤なガーベラが、ゆらりと潤んで見えるのは、きっと僕の涙のせい。
…真一さんに、されるがままになりながら、僕は、はしたなく乱れてゆくばかりだった。
男同士のやりかたがどんなものなのか、ねえちゃんに相談してから、僕なりに調べたっけ。
何だかわかるようでわからなくて、でも、女の子とする時とかなり似てるのは、わかった。
それから、どんなところが、決定的に違うのかも。
「…あ。……や、いい…っ」
「ドリ」
いやいやをしながら体中を震わせる僕を、真一さんは俯せにさせる。
ああ、この後は、あれをしちゃうのかな…。
でもそれじゃ、僕は、気持ちよくされる一方で、真一さんに何もしてあげられていない。
さっき、口でしただけ…
「背中、汗、かいてるよ」
指が、僕の背骨の上をすうっ…と撫でていく。
だめ、ぞくぞくしちゃうよっ。
「…ね、真一さん…」
「なんだい…?」
優しい声で聞き返されて、僕は、また震える。
「ぼ…くも、ただ…感じてる、だけじゃ、なくって…真一さんに、なにか…して、あげた…い」
言いながら、涙が頬をつうっと伝って落ちていくのがわかった。
「…ドリ?」
ちょっと微笑んだような声が不思議で、僕は真一さんを振り返る。
馬鹿な事言ってる、と、思ったのかな…?
はずれ。
真一さんは、ガーベラと同じくらい、真っ赤に頬を染めて僕を見ていた。
「もう、十分、してもらってるから、心配しないで」
「え…?」
「そんなに乱れて、可愛い声を上げ続けていられたら、俺の方がまいっちゃうに決まってるだろう?」
「そ、そんなに…やらしい…?」
「うん。…たまんないよ。だから、こんな事も…したくなる」
とまどう僕に、真一さんは、本で書いてあったことを、した。
今まで誰にも見せたことのない、ぼく本人も見たことのない、場所…真一さんと、きっとこの後つながる場所に、そっと、濡れた指が触る。
「ひゃっ?!」
「ごめん、冷たかった?…少し前に掌に出して、温めておいたんだけど。大丈夫、専用のローションだから、怪しげな物じゃないよ。それに…ちょっと、いたずらを仕掛けてある」
「え、ええっ?」
「これ、しばらくすると、じんじん熱くなって、痺れたみたいになってくるらしいんだ。…ドリの、もっともっと乱れていく様子を見たくて…買った。ごめん…?」
もう、その説明を聞いている間にも、僕は、真一さんに塗り込められ続けているその媚薬めいた物に翻弄され始めていた。
初めての時からそんなに感じる場所じゃない、と本で読んだ所が、熱くとろけていく。
真一さんがぼくのそこを、ゆっくりと撫でてくれるだけで、もう前の方も反応してしまった。
「や…シーツ、濡らしそ…っ」
「もう、少し…零れてる、よ」
「あぁん、ばか…っ、しんいちさんのばかっ…」
這った格好で真一さんに指で撫でられながら、僕は本気で泣き声混じりになっていく。
「じゃあ、やめる…?」
「やんっ、やだあ、しんいちさぁん…や、やめないでえ……」
「『もっとして』って、言ってごらん?」
いきそうになるのを必死でこらえながら、僕は、その優しい命令に自ら服従する。
その後の、想像しただけでどうにかなりそうな、報酬を期待して。
「ん…あぁ…、ね、しんいちさん…しんいちさぁん、もっと、もっと…して…っ?…欲しい…っっ」
熱く痺れた僕の中へ、真一さんの、同じく熱い指がゆっくりと滑り込む。
「ああ、ああんっ、な、何それ、すごいっっ…」
目の前のシーツをいくら握りしめても耐えられないほどの快感が、僕を襲う。
「…ドリ、よくできました、だね…?」
真一さんの声も、とろけそう。ちょっと…震えてる…?
ローションを時々垂らしながら、ゆっくり、真一さんの指が抜き差し寸前の動きをする。
もう、とっくに僕はいってしまった。
言葉も出なくなって、胸までシーツにぺたんと這いつくばりながら、わけのわからない声を上げる。
「ドリ…ドリ。可愛いよ、…すごく可愛い。いやらしい子だね…」
指の数は、きっと増えてると、思う。
でも、気持ちよく痺れてしまって、僕のそこは、いくらでも受け入れてしまいそうだった。
「…ね、しんいちさん…欲しい、欲しいんだ…ねぇ、……来て…?僕と、一緒に…」
その直後、僕は自分の甘えたおねだりの言葉に後悔した。
さっきまでとはまるで違うものが、僕の中に、熱く差し込まれてゆく。
ゆっくり、すごくゆっくり…真一さんが、とても気を遣ってくれているのも、感じる。
だけど……痛い、正直。
固まった体の僕に、心配そうに後ろから真一さんが声をかけてくれた。
「やっぱり…やめようか…?その、今日はまだ…初めてだし…」
「…っ、やだぁ…っ、…やめちゃ、やだ……い、痛いけど…したい、…したいよ…僕」
「ドリ?…無理してないか?」
返事の代わりに、僕はぶるぶると首を横に振る。
「…わかったよ。じゃ、…ゆっくりと息を吐いて、ちから、…抜いて…?」
言われたとおり、僕はそのままの姿勢で、ゆっくりと深呼吸をする。
僕の上に、真一さんが覆い被さるようにして、シーツを握りしめた指を一本ずつほどいてゆく。
「あ…っ」
そんな風に上へこられたら、ふ、深く、なっちゃう…っ。
真一さんは、汗まみれの手を右手で解放しながら、左手で僕の腰をしっかり掴んでいる。
「は…っ、あぁ…そ、そんなとこ…まで…ん…っ」
女の子じゃないから、僕と真一さんの抜き差しには、突き当たりのゴールがなくって、真一さんの腰骨が当たるかどうか…
また、僕は真一さんに泣かされ始めた。
今度は、かなり長いこと。
ゆっくりと、でも深くて、けっこう容赦ない感じで…ああ…っ。
今頃になって、ローションの媚薬が、かなり効いてきた感じ。
痛みじゃなくて、快感に僕の体がじんじんと熱くなる。
「はんっ、ああ…しんいちさんっ、ああっ…いい、いいよぉ…っ」
「…いいの?」
優しすぎる声が、僕の耳に染みこんでくる。
「いい、いいよ、ど…どうしよ、ああ…よすぎちゃう…!」
「…ああ、俺もすごく、きてる今、…ドリ、そんなに、締め付けないで…」
「やだあっ、ばかっ、そんな恥ずかしいの、だめ…だめぇ」
真一さんは、僕の腰を両手で押さえ込みながら、抜き差しを次第に速くしていった。
あ…も、かなり、僕…近い、かも、しれないよ…っ。
(つづく。→でも次回くらいでラストにする予定です。真一さんとドリちゃんも大変そうだし!)
机の上に飾られた真っ赤なガーベラが、ゆらりと潤んで見えるのは、きっと僕の涙のせい。
…真一さんに、されるがままになりながら、僕は、はしたなく乱れてゆくばかりだった。
男同士のやりかたがどんなものなのか、ねえちゃんに相談してから、僕なりに調べたっけ。
何だかわかるようでわからなくて、でも、女の子とする時とかなり似てるのは、わかった。
それから、どんなところが、決定的に違うのかも。
「…あ。……や、いい…っ」
「ドリ」
いやいやをしながら体中を震わせる僕を、真一さんは俯せにさせる。
ああ、この後は、あれをしちゃうのかな…。
でもそれじゃ、僕は、気持ちよくされる一方で、真一さんに何もしてあげられていない。
さっき、口でしただけ…
「背中、汗、かいてるよ」
指が、僕の背骨の上をすうっ…と撫でていく。
だめ、ぞくぞくしちゃうよっ。
「…ね、真一さん…」
「なんだい…?」
優しい声で聞き返されて、僕は、また震える。
「ぼ…くも、ただ…感じてる、だけじゃ、なくって…真一さんに、なにか…して、あげた…い」
言いながら、涙が頬をつうっと伝って落ちていくのがわかった。
「…ドリ?」
ちょっと微笑んだような声が不思議で、僕は真一さんを振り返る。
馬鹿な事言ってる、と、思ったのかな…?
はずれ。
真一さんは、ガーベラと同じくらい、真っ赤に頬を染めて僕を見ていた。
「もう、十分、してもらってるから、心配しないで」
「え…?」
「そんなに乱れて、可愛い声を上げ続けていられたら、俺の方がまいっちゃうに決まってるだろう?」
「そ、そんなに…やらしい…?」
「うん。…たまんないよ。だから、こんな事も…したくなる」
とまどう僕に、真一さんは、本で書いてあったことを、した。
今まで誰にも見せたことのない、ぼく本人も見たことのない、場所…真一さんと、きっとこの後つながる場所に、そっと、濡れた指が触る。
「ひゃっ?!」
「ごめん、冷たかった?…少し前に掌に出して、温めておいたんだけど。大丈夫、専用のローションだから、怪しげな物じゃないよ。それに…ちょっと、いたずらを仕掛けてある」
「え、ええっ?」
「これ、しばらくすると、じんじん熱くなって、痺れたみたいになってくるらしいんだ。…ドリの、もっともっと乱れていく様子を見たくて…買った。ごめん…?」
もう、その説明を聞いている間にも、僕は、真一さんに塗り込められ続けているその媚薬めいた物に翻弄され始めていた。
初めての時からそんなに感じる場所じゃない、と本で読んだ所が、熱くとろけていく。
真一さんがぼくのそこを、ゆっくりと撫でてくれるだけで、もう前の方も反応してしまった。
「や…シーツ、濡らしそ…っ」
「もう、少し…零れてる、よ」
「あぁん、ばか…っ、しんいちさんのばかっ…」
這った格好で真一さんに指で撫でられながら、僕は本気で泣き声混じりになっていく。
「じゃあ、やめる…?」
「やんっ、やだあ、しんいちさぁん…や、やめないでえ……」
「『もっとして』って、言ってごらん?」
いきそうになるのを必死でこらえながら、僕は、その優しい命令に自ら服従する。
その後の、想像しただけでどうにかなりそうな、報酬を期待して。
「ん…あぁ…、ね、しんいちさん…しんいちさぁん、もっと、もっと…して…っ?…欲しい…っっ」
熱く痺れた僕の中へ、真一さんの、同じく熱い指がゆっくりと滑り込む。
「ああ、ああんっ、な、何それ、すごいっっ…」
目の前のシーツをいくら握りしめても耐えられないほどの快感が、僕を襲う。
「…ドリ、よくできました、だね…?」
真一さんの声も、とろけそう。ちょっと…震えてる…?
ローションを時々垂らしながら、ゆっくり、真一さんの指が抜き差し寸前の動きをする。
もう、とっくに僕はいってしまった。
言葉も出なくなって、胸までシーツにぺたんと這いつくばりながら、わけのわからない声を上げる。
「ドリ…ドリ。可愛いよ、…すごく可愛い。いやらしい子だね…」
指の数は、きっと増えてると、思う。
でも、気持ちよく痺れてしまって、僕のそこは、いくらでも受け入れてしまいそうだった。
「…ね、しんいちさん…欲しい、欲しいんだ…ねぇ、……来て…?僕と、一緒に…」
その直後、僕は自分の甘えたおねだりの言葉に後悔した。
さっきまでとはまるで違うものが、僕の中に、熱く差し込まれてゆく。
ゆっくり、すごくゆっくり…真一さんが、とても気を遣ってくれているのも、感じる。
だけど……痛い、正直。
固まった体の僕に、心配そうに後ろから真一さんが声をかけてくれた。
「やっぱり…やめようか…?その、今日はまだ…初めてだし…」
「…っ、やだぁ…っ、…やめちゃ、やだ……い、痛いけど…したい、…したいよ…僕」
「ドリ?…無理してないか?」
返事の代わりに、僕はぶるぶると首を横に振る。
「…わかったよ。じゃ、…ゆっくりと息を吐いて、ちから、…抜いて…?」
言われたとおり、僕はそのままの姿勢で、ゆっくりと深呼吸をする。
僕の上に、真一さんが覆い被さるようにして、シーツを握りしめた指を一本ずつほどいてゆく。
「あ…っ」
そんな風に上へこられたら、ふ、深く、なっちゃう…っ。
真一さんは、汗まみれの手を右手で解放しながら、左手で僕の腰をしっかり掴んでいる。
「は…っ、あぁ…そ、そんなとこ…まで…ん…っ」
女の子じゃないから、僕と真一さんの抜き差しには、突き当たりのゴールがなくって、真一さんの腰骨が当たるかどうか…
また、僕は真一さんに泣かされ始めた。
今度は、かなり長いこと。
ゆっくりと、でも深くて、けっこう容赦ない感じで…ああ…っ。
今頃になって、ローションの媚薬が、かなり効いてきた感じ。
痛みじゃなくて、快感に僕の体がじんじんと熱くなる。
「はんっ、ああ…しんいちさんっ、ああっ…いい、いいよぉ…っ」
「…いいの?」
優しすぎる声が、僕の耳に染みこんでくる。
「いい、いいよ、ど…どうしよ、ああ…よすぎちゃう…!」
「…ああ、俺もすごく、きてる今、…ドリ、そんなに、締め付けないで…」
「やだあっ、ばかっ、そんな恥ずかしいの、だめ…だめぇ」
真一さんは、僕の腰を両手で押さえ込みながら、抜き差しを次第に速くしていった。
あ…も、かなり、僕…近い、かも、しれないよ…っ。
(つづく。→でも次回くらいでラストにする予定です。真一さんとドリちゃんも大変そうだし!)
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