2013年3月13日水曜日

女子会ふたり。(2)

もしかして、あれが彩名だろうか…?
知華子は、ある一人の立ち姿に目をとめた。

すみれ色のスーツ。
スカートは、軽やかな膝丈のマーメイドタイプ。
肩より少し長い髪は緩く巻かれて、スーツと同じ色のシフォンで作られた花飾りでまとめられている。

色は白く、化粧は濃くなく、左手の薬指には銀に輝く指輪。
プラチナだろうか。

この会場に居合わせた同窓生でごった返す中、彼女は一番15歳の彩名の面影に近い。

声をかけようか、一瞬、知華子は迷った。

その時。

「あら、彩名さん、来てたの?!久しぶりね。元気?」
中学生の時、彩名と同じ書道部だった久美子が、彼女に話しかけていた。
「ええ、まあ、なんとかね…。久美子さんは、相変わらず元気そう…」
懐かしい声の名残りと共に、にこりと微笑む表情は、15の時を思い出させる。

やっぱり。
そうだったんだ、あの人が。

すぐにでも、知華子は話しかけたかったが、久美子からの矢継ぎ早の質問は思ったより長く、途切れる様子はしばらくない。

(つづく)

2013年3月11日月曜日

3・11だから、やはり。

(この話題に触れずに、日をまたぎたくなかったので)

2年前、海のない田舎に住んでいる私のくせに、
生まれて初めて、地震で酔った日。

恐怖と一緒に、むかむかむか…と、胸がつかえた日。

普段の避難訓練がいかに無力か、
揺れる中を大騒ぎで逃げ出していく上司や同僚達を見ながら、思い知った日。

机の下に後輩を押し込んで、私は開け放したサッシの枠につかまって、
群集心理に負けていく人々の姿を、見ていた日。

台風でもないのに、信号がのきなみ消えているのを、初めて見た日。

それでもなお、車の列は一台ずつゆずりあって、通ったり曲がったり、
なんか、泣いちゃいたいくらい、皆っていい奴だーって、思えた日。

いくつもの県が、いろんな理由で、壊された日。

そのどこにも私の大切な友達がいて、何と言葉をかけたらいいのかわからず、
それ以前に、連絡とれるかどうかも分からなくて、
復旧したPCの掲示板に付きっきりで、安否確認した日。

…そして、まだ、終わっていない。

例え忘れかけても、決して終わっていないし、もしかしたらまだ、何一つ戻ってないかもしれない。
過酷でも、確かに現実で、目を背けることは、哀しいけど許されない日。

それが、3・11。

つまり今日。

2013年3月9日土曜日

人妻百合だと、やっぱり

お相手のミセスを「~ちゃん」とは、いくら幼なじみでも呼べないですよね…

となれば、やはり名字で呼び合うか。

んでもって、中学の時以来の再会だとすると、呼び慣れた旧姓でいくか?
はたまた、既婚者ならではの、改姓で呼び合うか?

やっぱ、会ったこともない相手のダンナの名字で呼び合う方が、背徳的かな~(バカ)

こんな些末なことばかり考えていて、本文の続きはさっぱりです(泣)

今週末も持ち帰り残業がありますので、その休憩時間とか、寝る前に、続き考えますので。

2013年3月5日火曜日

女子会ふたり。(1)

中学を出てから初めての同窓会は、15年ぶりの顔でいっぱいだった。

女子より背が低くて可愛がられていた最前列の男子が、ひげ面で見下ろしてきて驚いたり、恩師がみんなそろってタイムマシンに乗ってきたみたいに、全然年を取って見えないのが不思議だったり。

三十路に入って、既婚者組と未婚者組は、話題の違いもあって、何となく分かれて立ち話。

特に女子…いや、もう奥様チームと言うべきか…は、未婚の友人達や奥様仲間をちらりちらりと見ながら、静かに牽制し合っている。

(あの子、中学の時あんなに人気あったのに、まだ結婚相手いないのかしら…)
(もうちょっとやせてたと思ってたけど、あの人、私より太っちゃって、ふふ…)
(ね、知ってる?向こうの喫煙ルームへ入っていった子、バツ一で実家に戻ってきたのよ…)

んなの、いーじゃねーか、と知華子(ちかこ)は思う。

ガキの頃から15年もたちゃ、山あり谷あり、みんな何かしら、あって当然よ。
まだ、死んじゃった同級生がいないだけでも、ありがたいってもんだわ。
高校の同級生じゃ、自殺しちゃったのや、交通事故で逝っちゃった子、いたもんな。

立食パーティーをいいことに、知華子はどの輪にも入らず、大広間の隅でボーイから受け取ったポメリーをすすっていた。

「知華子ちゃんだろ? 布団屋の。俺、分かる?2年の時、同じクラスだった、佐藤だけど」
気づくと、隣に同じくらいの背丈…165ちょい越えくらいか…の地味な男子が、ニコニコして立っていた。

いたっけ?こんなの…。

「はあ…、ども」

そっけなく知華子は返したつもりなのだが、佐藤とやらは反応してくれたかと勘違いしたらしく、一人でしゃべり出した。

「やー、知華子ちゃん、きれいになったねえ。今は、市役所に勤めてるんだって?中学の時もそうだったけど、学級委員やったり、しっかりしてたもんなー」

あほぅ。
誰も立候補しなかったのと、内申かせぎだよ、ありゃ。

これ以上、よくわかんない奴の相手をするのも時間の浪費なので、知華子はとっとと壁をはなれ、リーデルのシャンパングラス片手に、今日来た目的の相手を探し始めた。

矢島 彩名(あやな)。

確か、彼女も自分と同じく、既婚ではなかったろうか。

中規模校に珍しく、3年間とも同じクラスだった子。

字がとても美しくて、肌の色が抜けるように白くて、髪は柔らかな天然のウェーブで。
今でも、知華子は昨日のことのように覚えている。

お人形みたいに綺麗で、清純という言葉が似合う彼女に、もう一度会いたくて。
ただ、その理由一つだけで、知華子は今日の同窓会ハガキの出席欄に、丸をつけたのだった。

でも、卒業以来、彩名とは別の高校へ進み、実際には会っていない。
年賀状をやりとりするくらい。

だから、今日来ているとは限らないのだけれど、もしかしたら…の思いが、知華子をこの会場に向かわせたのだった。

(つづく。人妻百合、いけるか?!更新はゆっくりです~)

2013年3月3日日曜日

どっち?

自分以外、誰も食べる人がいない食事を作ることと、
自分は食べないのに、自分以外の家族が食べる食事を作ることと、
どっちが幸せなのでしょうか?

太らないように、夜は食べないことにしているのですが、それは正解なんですかね…?
(ディアマンテさんに食べさせないでおいて、不謹慎な発言ですが)
私のばやい、その割には、やせてないと思うんですが。

コンビニで、何か食べるもの買いたいなーと誘惑にかられて、入って、
でも結局買わないように我慢して、雑誌コーナーをうろうろして、酒買って帰るのって、
健康そうで、実は不健康だったりして。

そもそも、太るのやせるのって、誰のためかな?
自分のためなら、もっとフツーに、構えないで生きるよね、どっちにしても。

そして、太ってるのがやせたら、本当にそれは「いい」ってことなのかな?

毎日、目に見えそうで見えない、見張られてそうで、実はどこにもいない、そんな何かに縛られて我慢して生きるのって、幸せな人生なのかなあ…?

こういうのがテーマのマンガ、以前、どなたかが描いてらした気がします。

これ、百合っぽくアレンジしたら、どんな話になるんだろうな~。

女どうしだからのライバル心?傷のなめ合い?
それとも、もっと違う展開が待ってる?

書いてみないと、わかんないな、これ。

すぐ書けるかどうか、自信ないけど、ちょっと、寝かせてみます。
ではでは、またっ。

古本屋~!

部屋のスペース上、やむなく昨日は古本屋へ。
再誕後の「百合姫」雑誌を、まるまるっと2年分、美品で出しました。

…査定は、0円。

ショックすぎ…。

もう、これからは買って読んでも、古本屋なんか出さない!

ちなみに、百合のコミックス(単一作家さんの)は、1冊30円でした…

出版界の元気のなさが、こういうところにも表れているような…

でも著作権の事など考えると、変に横流しして金儲けされるより、自分で処分すべき?

2013年3月1日金曜日

3月1日。

日本にとっては、高校の卒業式が多い日。
春一番も吹いたそうです。
そして昔、ビキニ環礁で行われた核実験で、第五福竜丸が被爆した日。
(「唯一の被爆国である日本は~」ってフレーズ、この核実験を無視してるから嫌いよ)

お隣の国、韓国では。
日本人も歴史の教科書で学んでいる、「三・一運動」、抗日運動の日。

どっちも、事実。

どっちも、自分の属する国が主人公。

大切なのは、相手も自分と同じように、主人公としての意識を持っている、と知ること。

以下、私の私見ね…。

三・一運動、当時は確かに日本の横暴。
でも、それを現在も同じ形で運動として続けるのは有効か?
両国の友好関係を強めていく上での、一つのキーワードとできないか?

従軍慰安婦問題。
これは、言語道断、犯した奴が悪い。
女として、理屈以前の怒りがこみ上げてくる。

で、最後、竹島。
…これは、別物として考えるべき問題ではないでしょうかね…?
ロシアの北方四島返還とかね。

春、弥生三月。
心にも、地球の上にも、いろんな風が吹いている、そんな季節が始まります。

誰も、どの国の人も、個人としての心を、真っ直ぐに強く持って、揺らがないように。
そして、一度つないだ手と手を、どうぞ離さないように。