もしかして、あれが彩名だろうか…?
知華子は、ある一人の立ち姿に目をとめた。
すみれ色のスーツ。
スカートは、軽やかな膝丈のマーメイドタイプ。
肩より少し長い髪は緩く巻かれて、スーツと同じ色のシフォンで作られた花飾りでまとめられている。
色は白く、化粧は濃くなく、左手の薬指には銀に輝く指輪。
プラチナだろうか。
この会場に居合わせた同窓生でごった返す中、彼女は一番15歳の彩名の面影に近い。
声をかけようか、一瞬、知華子は迷った。
その時。
「あら、彩名さん、来てたの?!久しぶりね。元気?」
中学生の時、彩名と同じ書道部だった久美子が、彼女に話しかけていた。
「ええ、まあ、なんとかね…。久美子さんは、相変わらず元気そう…」
懐かしい声の名残りと共に、にこりと微笑む表情は、15の時を思い出させる。
やっぱり。
そうだったんだ、あの人が。
すぐにでも、知華子は話しかけたかったが、久美子からの矢継ぎ早の質問は思ったより長く、途切れる様子はしばらくない。
(つづく)
2013年3月13日水曜日
2013年3月11日月曜日
3・11だから、やはり。
(この話題に触れずに、日をまたぎたくなかったので)
2年前、海のない田舎に住んでいる私のくせに、
生まれて初めて、地震で酔った日。
恐怖と一緒に、むかむかむか…と、胸がつかえた日。
普段の避難訓練がいかに無力か、
揺れる中を大騒ぎで逃げ出していく上司や同僚達を見ながら、思い知った日。
机の下に後輩を押し込んで、私は開け放したサッシの枠につかまって、
群集心理に負けていく人々の姿を、見ていた日。
台風でもないのに、信号がのきなみ消えているのを、初めて見た日。
それでもなお、車の列は一台ずつゆずりあって、通ったり曲がったり、
なんか、泣いちゃいたいくらい、皆っていい奴だーって、思えた日。
いくつもの県が、いろんな理由で、壊された日。
そのどこにも私の大切な友達がいて、何と言葉をかけたらいいのかわからず、
それ以前に、連絡とれるかどうかも分からなくて、
復旧したPCの掲示板に付きっきりで、安否確認した日。
…そして、まだ、終わっていない。
例え忘れかけても、決して終わっていないし、もしかしたらまだ、何一つ戻ってないかもしれない。
過酷でも、確かに現実で、目を背けることは、哀しいけど許されない日。
それが、3・11。
つまり今日。
2年前、海のない田舎に住んでいる私のくせに、
生まれて初めて、地震で酔った日。
恐怖と一緒に、むかむかむか…と、胸がつかえた日。
普段の避難訓練がいかに無力か、
揺れる中を大騒ぎで逃げ出していく上司や同僚達を見ながら、思い知った日。
机の下に後輩を押し込んで、私は開け放したサッシの枠につかまって、
群集心理に負けていく人々の姿を、見ていた日。
台風でもないのに、信号がのきなみ消えているのを、初めて見た日。
それでもなお、車の列は一台ずつゆずりあって、通ったり曲がったり、
なんか、泣いちゃいたいくらい、皆っていい奴だーって、思えた日。
いくつもの県が、いろんな理由で、壊された日。
そのどこにも私の大切な友達がいて、何と言葉をかけたらいいのかわからず、
それ以前に、連絡とれるかどうかも分からなくて、
復旧したPCの掲示板に付きっきりで、安否確認した日。
…そして、まだ、終わっていない。
例え忘れかけても、決して終わっていないし、もしかしたらまだ、何一つ戻ってないかもしれない。
過酷でも、確かに現実で、目を背けることは、哀しいけど許されない日。
それが、3・11。
つまり今日。
2013年3月9日土曜日
人妻百合だと、やっぱり
お相手のミセスを「~ちゃん」とは、いくら幼なじみでも呼べないですよね…
となれば、やはり名字で呼び合うか。
んでもって、中学の時以来の再会だとすると、呼び慣れた旧姓でいくか?
はたまた、既婚者ならではの、改姓で呼び合うか?
やっぱ、会ったこともない相手のダンナの名字で呼び合う方が、背徳的かな~(バカ)
こんな些末なことばかり考えていて、本文の続きはさっぱりです(泣)
今週末も持ち帰り残業がありますので、その休憩時間とか、寝る前に、続き考えますので。
となれば、やはり名字で呼び合うか。
んでもって、中学の時以来の再会だとすると、呼び慣れた旧姓でいくか?
はたまた、既婚者ならではの、改姓で呼び合うか?
やっぱ、会ったこともない相手のダンナの名字で呼び合う方が、背徳的かな~(バカ)
こんな些末なことばかり考えていて、本文の続きはさっぱりです(泣)
今週末も持ち帰り残業がありますので、その休憩時間とか、寝る前に、続き考えますので。
2013年3月5日火曜日
女子会ふたり。(1)
中学を出てから初めての同窓会は、15年ぶりの顔でいっぱいだった。
女子より背が低くて可愛がられていた最前列の男子が、ひげ面で見下ろしてきて驚いたり、恩師がみんなそろってタイムマシンに乗ってきたみたいに、全然年を取って見えないのが不思議だったり。
三十路に入って、既婚者組と未婚者組は、話題の違いもあって、何となく分かれて立ち話。
特に女子…いや、もう奥様チームと言うべきか…は、未婚の友人達や奥様仲間をちらりちらりと見ながら、静かに牽制し合っている。
(あの子、中学の時あんなに人気あったのに、まだ結婚相手いないのかしら…)
(もうちょっとやせてたと思ってたけど、あの人、私より太っちゃって、ふふ…)
(ね、知ってる?向こうの喫煙ルームへ入っていった子、バツ一で実家に戻ってきたのよ…)
んなの、いーじゃねーか、と知華子(ちかこ)は思う。
ガキの頃から15年もたちゃ、山あり谷あり、みんな何かしら、あって当然よ。
まだ、死んじゃった同級生がいないだけでも、ありがたいってもんだわ。
高校の同級生じゃ、自殺しちゃったのや、交通事故で逝っちゃった子、いたもんな。
立食パーティーをいいことに、知華子はどの輪にも入らず、大広間の隅でボーイから受け取ったポメリーをすすっていた。
「知華子ちゃんだろ? 布団屋の。俺、分かる?2年の時、同じクラスだった、佐藤だけど」
気づくと、隣に同じくらいの背丈…165ちょい越えくらいか…の地味な男子が、ニコニコして立っていた。
いたっけ?こんなの…。
「はあ…、ども」
そっけなく知華子は返したつもりなのだが、佐藤とやらは反応してくれたかと勘違いしたらしく、一人でしゃべり出した。
「やー、知華子ちゃん、きれいになったねえ。今は、市役所に勤めてるんだって?中学の時もそうだったけど、学級委員やったり、しっかりしてたもんなー」
あほぅ。
誰も立候補しなかったのと、内申かせぎだよ、ありゃ。
これ以上、よくわかんない奴の相手をするのも時間の浪費なので、知華子はとっとと壁をはなれ、リーデルのシャンパングラス片手に、今日来た目的の相手を探し始めた。
矢島 彩名(あやな)。
確か、彼女も自分と同じく、既婚ではなかったろうか。
中規模校に珍しく、3年間とも同じクラスだった子。
字がとても美しくて、肌の色が抜けるように白くて、髪は柔らかな天然のウェーブで。
今でも、知華子は昨日のことのように覚えている。
お人形みたいに綺麗で、清純という言葉が似合う彼女に、もう一度会いたくて。
ただ、その理由一つだけで、知華子は今日の同窓会ハガキの出席欄に、丸をつけたのだった。
でも、卒業以来、彩名とは別の高校へ進み、実際には会っていない。
年賀状をやりとりするくらい。
だから、今日来ているとは限らないのだけれど、もしかしたら…の思いが、知華子をこの会場に向かわせたのだった。
(つづく。人妻百合、いけるか?!更新はゆっくりです~)
女子より背が低くて可愛がられていた最前列の男子が、ひげ面で見下ろしてきて驚いたり、恩師がみんなそろってタイムマシンに乗ってきたみたいに、全然年を取って見えないのが不思議だったり。
三十路に入って、既婚者組と未婚者組は、話題の違いもあって、何となく分かれて立ち話。
特に女子…いや、もう奥様チームと言うべきか…は、未婚の友人達や奥様仲間をちらりちらりと見ながら、静かに牽制し合っている。
(あの子、中学の時あんなに人気あったのに、まだ結婚相手いないのかしら…)
(もうちょっとやせてたと思ってたけど、あの人、私より太っちゃって、ふふ…)
(ね、知ってる?向こうの喫煙ルームへ入っていった子、バツ一で実家に戻ってきたのよ…)
んなの、いーじゃねーか、と知華子(ちかこ)は思う。
ガキの頃から15年もたちゃ、山あり谷あり、みんな何かしら、あって当然よ。
まだ、死んじゃった同級生がいないだけでも、ありがたいってもんだわ。
高校の同級生じゃ、自殺しちゃったのや、交通事故で逝っちゃった子、いたもんな。
立食パーティーをいいことに、知華子はどの輪にも入らず、大広間の隅でボーイから受け取ったポメリーをすすっていた。
「知華子ちゃんだろ? 布団屋の。俺、分かる?2年の時、同じクラスだった、佐藤だけど」
気づくと、隣に同じくらいの背丈…165ちょい越えくらいか…の地味な男子が、ニコニコして立っていた。
いたっけ?こんなの…。
「はあ…、ども」
そっけなく知華子は返したつもりなのだが、佐藤とやらは反応してくれたかと勘違いしたらしく、一人でしゃべり出した。
「やー、知華子ちゃん、きれいになったねえ。今は、市役所に勤めてるんだって?中学の時もそうだったけど、学級委員やったり、しっかりしてたもんなー」
あほぅ。
誰も立候補しなかったのと、内申かせぎだよ、ありゃ。
これ以上、よくわかんない奴の相手をするのも時間の浪費なので、知華子はとっとと壁をはなれ、リーデルのシャンパングラス片手に、今日来た目的の相手を探し始めた。
矢島 彩名(あやな)。
確か、彼女も自分と同じく、既婚ではなかったろうか。
中規模校に珍しく、3年間とも同じクラスだった子。
字がとても美しくて、肌の色が抜けるように白くて、髪は柔らかな天然のウェーブで。
今でも、知華子は昨日のことのように覚えている。
お人形みたいに綺麗で、清純という言葉が似合う彼女に、もう一度会いたくて。
ただ、その理由一つだけで、知華子は今日の同窓会ハガキの出席欄に、丸をつけたのだった。
でも、卒業以来、彩名とは別の高校へ進み、実際には会っていない。
年賀状をやりとりするくらい。
だから、今日来ているとは限らないのだけれど、もしかしたら…の思いが、知華子をこの会場に向かわせたのだった。
(つづく。人妻百合、いけるか?!更新はゆっくりです~)
2013年3月3日日曜日
どっち?
自分以外、誰も食べる人がいない食事を作ることと、
自分は食べないのに、自分以外の家族が食べる食事を作ることと、
どっちが幸せなのでしょうか?
太らないように、夜は食べないことにしているのですが、それは正解なんですかね…?
(ディアマンテさんに食べさせないでおいて、不謹慎な発言ですが)
私のばやい、その割には、やせてないと思うんですが。
コンビニで、何か食べるもの買いたいなーと誘惑にかられて、入って、
でも結局買わないように我慢して、雑誌コーナーをうろうろして、酒買って帰るのって、
健康そうで、実は不健康だったりして。
そもそも、太るのやせるのって、誰のためかな?
自分のためなら、もっとフツーに、構えないで生きるよね、どっちにしても。
そして、太ってるのがやせたら、本当にそれは「いい」ってことなのかな?
毎日、目に見えそうで見えない、見張られてそうで、実はどこにもいない、そんな何かに縛られて我慢して生きるのって、幸せな人生なのかなあ…?
こういうのがテーマのマンガ、以前、どなたかが描いてらした気がします。
これ、百合っぽくアレンジしたら、どんな話になるんだろうな~。
女どうしだからのライバル心?傷のなめ合い?
それとも、もっと違う展開が待ってる?
書いてみないと、わかんないな、これ。
すぐ書けるかどうか、自信ないけど、ちょっと、寝かせてみます。
ではでは、またっ。
自分は食べないのに、自分以外の家族が食べる食事を作ることと、
どっちが幸せなのでしょうか?
太らないように、夜は食べないことにしているのですが、それは正解なんですかね…?
(ディアマンテさんに食べさせないでおいて、不謹慎な発言ですが)
私のばやい、その割には、やせてないと思うんですが。
コンビニで、何か食べるもの買いたいなーと誘惑にかられて、入って、
でも結局買わないように我慢して、雑誌コーナーをうろうろして、酒買って帰るのって、
健康そうで、実は不健康だったりして。
そもそも、太るのやせるのって、誰のためかな?
自分のためなら、もっとフツーに、構えないで生きるよね、どっちにしても。
そして、太ってるのがやせたら、本当にそれは「いい」ってことなのかな?
毎日、目に見えそうで見えない、見張られてそうで、実はどこにもいない、そんな何かに縛られて我慢して生きるのって、幸せな人生なのかなあ…?
こういうのがテーマのマンガ、以前、どなたかが描いてらした気がします。
これ、百合っぽくアレンジしたら、どんな話になるんだろうな~。
女どうしだからのライバル心?傷のなめ合い?
それとも、もっと違う展開が待ってる?
書いてみないと、わかんないな、これ。
すぐ書けるかどうか、自信ないけど、ちょっと、寝かせてみます。
ではでは、またっ。
古本屋~!
部屋のスペース上、やむなく昨日は古本屋へ。
再誕後の「百合姫」雑誌を、まるまるっと2年分、美品で出しました。
…査定は、0円。
ショックすぎ…。
もう、これからは買って読んでも、古本屋なんか出さない!
ちなみに、百合のコミックス(単一作家さんの)は、1冊30円でした…
出版界の元気のなさが、こういうところにも表れているような…
でも著作権の事など考えると、変に横流しして金儲けされるより、自分で処分すべき?
再誕後の「百合姫」雑誌を、まるまるっと2年分、美品で出しました。
…査定は、0円。
ショックすぎ…。
もう、これからは買って読んでも、古本屋なんか出さない!
ちなみに、百合のコミックス(単一作家さんの)は、1冊30円でした…
出版界の元気のなさが、こういうところにも表れているような…
でも著作権の事など考えると、変に横流しして金儲けされるより、自分で処分すべき?
2013年3月1日金曜日
3月1日。
日本にとっては、高校の卒業式が多い日。
春一番も吹いたそうです。
そして昔、ビキニ環礁で行われた核実験で、第五福竜丸が被爆した日。
(「唯一の被爆国である日本は~」ってフレーズ、この核実験を無視してるから嫌いよ)
お隣の国、韓国では。
日本人も歴史の教科書で学んでいる、「三・一運動」、抗日運動の日。
どっちも、事実。
どっちも、自分の属する国が主人公。
大切なのは、相手も自分と同じように、主人公としての意識を持っている、と知ること。
以下、私の私見ね…。
三・一運動、当時は確かに日本の横暴。
でも、それを現在も同じ形で運動として続けるのは有効か?
両国の友好関係を強めていく上での、一つのキーワードとできないか?
従軍慰安婦問題。
これは、言語道断、犯した奴が悪い。
女として、理屈以前の怒りがこみ上げてくる。
で、最後、竹島。
…これは、別物として考えるべき問題ではないでしょうかね…?
ロシアの北方四島返還とかね。
春、弥生三月。
心にも、地球の上にも、いろんな風が吹いている、そんな季節が始まります。
誰も、どの国の人も、個人としての心を、真っ直ぐに強く持って、揺らがないように。
そして、一度つないだ手と手を、どうぞ離さないように。
春一番も吹いたそうです。
そして昔、ビキニ環礁で行われた核実験で、第五福竜丸が被爆した日。
(「唯一の被爆国である日本は~」ってフレーズ、この核実験を無視してるから嫌いよ)
お隣の国、韓国では。
日本人も歴史の教科書で学んでいる、「三・一運動」、抗日運動の日。
どっちも、事実。
どっちも、自分の属する国が主人公。
大切なのは、相手も自分と同じように、主人公としての意識を持っている、と知ること。
以下、私の私見ね…。
三・一運動、当時は確かに日本の横暴。
でも、それを現在も同じ形で運動として続けるのは有効か?
両国の友好関係を強めていく上での、一つのキーワードとできないか?
従軍慰安婦問題。
これは、言語道断、犯した奴が悪い。
女として、理屈以前の怒りがこみ上げてくる。
で、最後、竹島。
…これは、別物として考えるべき問題ではないでしょうかね…?
ロシアの北方四島返還とかね。
春、弥生三月。
心にも、地球の上にも、いろんな風が吹いている、そんな季節が始まります。
誰も、どの国の人も、個人としての心を、真っ直ぐに強く持って、揺らがないように。
そして、一度つないだ手と手を、どうぞ離さないように。
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