2012年11月19日月曜日

私のチラ百合?体験談(2)

わっ、自分のあやしい過去話を書いたら、よその国のお客様が増えた!
というわけで(苦笑)、また今日もひねり出してみましょう。

次のチラ百合体験談は、中学校かな~。
ほのかに先輩に憧れたのと、反対に、なぜだか同級生にすっごくなつかれたのと。

先輩の方は、正直、地味な人で、でもいつもほんのり微笑んでいて、
そばにいるとハンドクリームのような、あったかい落ち着いた香りがしてました。

(むむ、これは後年、私が石けん系のコロンやトワレを好きになったきっかけ?)

まあ私は明るい方ではなかったので、お派手な同級生から軽~くいじめを受けてたりしてもいたんですけど、このほんわかした先輩のたたずまいに、ちょっと救われてたかもしれません。

次に、何でだか、すっごくなついて来てくれた同級生。
中学に入って急に背が伸び始めた私と正反対の、かわいいおちびちゃんでした。

あ、いや、「かわいい」と書きましたが、好意を持ってるというより、小さいからかわいいという意味。
とにかく休み時間になると飛んできて、腕に巻き付くように密着、きゃっきゃっ。
…どうしてだったのか、今も分かりません。

まあ考えるに、彼女はその時、恋に恋したがってた状態なのかな?
おかげさまで(笑)私も「好かれる」という、貴重な経験をさせていただきました。

同窓会で会ったときは、彼女、多分だれか同い年の男の子と結婚してたような気が…。

それでは、今日はこのへんで。

2012年11月18日日曜日

私のチラ百合?体験談

…もーねー、ネタが浮かばないってんで、己の人生を切り売り始めましたよん(笑)
考えると、いくつかあるんですよねー、これが。
とんでもないんですが、小ネタですが。
じゃ、その中から古い順に、今日は一つめ。

最初のチラ百合?体験は「ファーストネームが同じ、またはかなり似てる」女の子と。
例えば「なぎさ」(仮)だったら、相手は「なぎさ子」ちゃんとか「なぎ美」ちゃんとか。
学校で毎日出席取られてたら、まあ、いやでも意識はしますわね。

で、不思議なもので、名前が似てると、趣味や嗜好もそんなに違わない。
親近感、増します。
気づいたら、二人して一緒にお弁当食べるようになってたりとか、
面白かった本を貸し借りしてたりとか。

私、結構多いんですよ、このケース。

で、他のクラスメートを呼ぶときは名字なのに、この二人は呼び合うとき、なぜか
「なぎ美ちゃん」「何?なぎさちゃん」と、妙に親しげ。
時々「ん?…なんだか、他の子と呼び方、違うぞ?」と思うんですが、
自分の名前で聞き慣れているので、そう違和感もなく、
どんどんどんどん、仲良しさんになるのです。

でもまあ、その程度で淡いチラ百合なんですけどね。
不思議に後々まで、思い出として残る、懐かしくも甘酸っぱいひととなるのです。

では、今日はここまで。

2012年11月13日火曜日

あー、どうしましょ。(近況報告です)

あのですねー。
最近、百合欲(なんじゃそりゃ)が低下してきてるのです。

どんくらい低下してるかというと、
例えば「百合姫」をまだ買ってない…その気になれない、とか
今まで買いためてきた「百合姫」2年分と数冊のコミックスを古本屋に出そうかしら、とか、考えちゃうのです。
(あっ、でも林家志弦さんの『ストロベリーシェイクsweet』だけは売りませんが!)

もう私、ロマンチックの国に入る鍵をなくしちゃったのかなー。
あんまり生々しいのも好みじゃないし、香水ぷんぷんより、ほのかなコロンが香り立つような女の子たちの可愛らしいお話が書きたいんですよね。

というわけで、この冬はコミケに申し込んでいるわけでもなし、ちょっと百合欲の復活を待つことにします。
こんな超低空飛行のブログを訪ねてくださる方がいらして、本当に感謝しております!

あ、誤解なきように。
このブログは、続きます!

2012年10月11日木曜日

春のもみじ(百合です~)

♪秋の夕日に 照る山もみじ…

そう、真由が歌うと、いつも少し遅れて低い声で

♪秋の夕日に…

と、合わせて歌ってくれるのが、理子だった。

小学校の帰り道、家が近いこともあって、二人はよくこの歌を歌いながら秋のすすきの原を帰った。
時には、リコーダーで音の追いかけっこをして。

そんな時の帰り道は、たいてい高い青空に鰯雲がうかんでいるか、夕焼けがかった色の空。
ランドセルに付けたマスコットの鈴が、歩くたびに揺れてリンリンと鳴る。

(こんなふうに、ずうっと帰れたら、いいのになあ…)
真由は、心の中でこっそり、そう思っていた。

幸い、どちらの家も引っ越すことなく、学区内の中学校に揃って進み、歌こそ歌わないけれど、真由と理子は部活の終わりを待ち合わせて、変わらず一緒に帰った。
歌の代わりに、他愛のない話ばかりおしゃべりして帰ったけれど、それでも、真由には十分幸せな帰り道だった。

(でも、高校になっちゃったら、受験があるから、きっと別々の学校よね…)
と、真由は寂しく思った。

ところが、何と。
お互いの家に一番近い進学校へ、二人とも合格してしまったのだ。

(嘘みたい…!小学校の時から、12年も理子ちゃんと一緒にいられるんだわ!)

親付きで出席した入学式の翌日、どうしてもその思いを我慢できなくなって、帰り道に真由は、理子を誘った。
小学校の時から変わらぬ笑顔で、こっくりとうなずく理子。

学校から家まで歩いて帰るうち、少しずつ同じ高校の生徒は減っていき、やがて二人きりになった。

「…ねえ、理子ちゃん」
「なあに…?」
「あたしたちって、小学校の時から、12年もずうっと一緒に帰ってるのよね?それって、何だかすっごい事だなあ、って思わない?」

一呼吸置いて、理子が言った。
「ううん、全然。私は、これが当たり前だって、思ってるの」

「えっ?!」
真由はびっくりして、変わらず微笑む理子の顔を見つめた。

「…ねえ、真由ちゃん。覚えてる?小学校に行ってた頃、帰り道に『もみじ』の歌を歌ったの」
「覚えてる。…覚えてるわ、もちろん!」
「私、先に歌ってくれる真由ちゃんの後を、低音部で追いかけて歌っていったのよね。…その時ね、思ったの。『ああ、こんなふうに、真由ちゃんの後ろを、何年も何年も、ずっと一緒に歩くことができたら、きっと素敵だろうなあ…』って」

真由は、その静かな声音を聞くうち、自分の頬が少しずつ染まっていくのを感じた。

「…ねえ、理子ちゃん」
「ん…?」
「…もう、うちの学校の生徒の人、いないから、…手、つないで、帰ろ…」

言いながら、真由は、手を伸ばす。
そうっと、理子の指先が触れる。

その時、春なのに、確かに二人の心には、あの日の懐かしい
『もみじ』のメロディーが流れ始めた。

(おわり)

2012年9月22日土曜日

追記&鹿乃子ちゃんのお話こぼれ編(?)

このところ、フランスでご覧下さってる方がいらっしゃいますー。
ありがとうございます!嬉しいです。

さて、前回のブログからちょっと時間をおいてみましたら、
閲覧数が書き手である私の予想と違って、ちょっと面白いな~と思えるものがありまして、
僭越ながらここで心覚え代わりに、書かせてくださいね。

実は、前回のベスト5には入ってないんですが、いつも結構閲覧していただいてる巻が
「エンゲージ(5)」なのです。
これ、私としてはとても意外~。で、面白い~。

内容は…まあ、お読みいただいた方はお分かりの通り、婚約のお泊まりがうれしくて、らぶらぶし過ぎてしまった和也くんと鹿乃子ちゃんが、それぞれのお家のご両親とお付きの人に叱られてしょんぼり…というものでして。
親に怒られてるシーンだし、その理由も理由だしなー、つまんないかなー、なんて私は思ってたんですよ。

しかし。
いつもなぜか、まとまった閲覧数がこの巻をご利用なさってるんです~。不思議~。
もしかして、これはホントに予想の域を出ないのですが、こういう経験は私が思っている以上に、一般的なんですかね?もしかして?
それで、鹿乃子ちゃんたちに共感してくださってるとか…どうなのかな?

もう一つ、最近閲覧数が上がっている巻がありまして。
「エンゲージ・その後(5)」、最後から二番目のやつです。
これも短いのに、どうしてかなーと思うんですが、ちょっと心当たりがさっきのより、ある(笑)
たぶん、「鹿乃子ちゃんが、和也くんにお姫様だっこされてる」シーンだからじゃないかなー?
和也くんは、けっこうお姫様だっこ好き(笑)な人で、あっちこっちでしてますので、今度ご興味のある方は、探してみてはいかが?
鹿乃子ちゃんは小柄な設定ですし、和也くんも細めイメージで書きましたが、軍人さんですしね。楽々いけるでしょう。

あと、これは直接閲覧数とは関係ないと思いますが、この巻では久しぶりに蒼宮家の柚華子さんがでてきます。
百合好きの方ならお気づきかも知れませんが(でも柚華子さんは自覚してませんが)、彼女は典型的なツンデレ百合さんで、鹿乃子ちゃんが気になって仕方ないんですねー。
今回は、百合な話ではないので、そっち方面にふくらませなかったのですが、ま、おまけエピソードということで。

お彼岸になって、涼しくなってきました。昔の人はうまいこと言ったものですね。
つらつらと、それでは、また。

2012年9月19日水曜日

鹿乃子ちゃんのお話ベスト5

皆様にご覧頂いた、鹿乃子ちゃんのお話、さてさて、どれが人気(閲覧数が多かった)か、ちょっと調べてみましたよ。
(9月19日現在)

<第一位 同数で「はぢめてのおつかい」(1)(2)>

やはり皆様、お転婆鹿乃子ちゃんの武勇伝がお好きなようですね?
ちなみに、鹿乃子ちゃんが三人の近衛兵さんを倒してしまう武道のモデルは、合気道です。
第二次世界大戦前は、諸般の事情もあり、まだ合気道は世間に広く知られてはいませんでした。軍隊で、教練の一つとして行われていたようです。
なので、鹿乃子ちゃんも「武道の名前はわからない」と話していたわけです。
お父上にでも教わっていたのでしょうか?

<第三位 鹿乃子ちゃん、叫ぶ!(1)>

和也くんがいない所で、堂々と宣言しちゃう巻です。
思い切りがいいのに、そのあとしくしく…な所も、まあ十四歳の可愛らしい所と思ってやって下さい。

<第四位 はじめのはなし>

お読みの方はお分かりの通り、第三位とリンクしたお話です。
小話でもあり、このお話はそんなに読まれないと思いながら書いたので、閲覧数にびっくり。
出てくるみんなが、可愛い…というより、幼いからかな?
ちなみに私も、アゲハの幼虫は可愛くって大好きです~。

<第五位 鹿乃子ちゃん、叫ぶ!(2)>

鹿乃子ちゃんのお話を書こうと思ったとき、一番始めに思いついたシーンが、このお話です。
十歳違いの二人の、初々しいけどちょっとおませな恋のうちあけっこが書いてみたくて。
鹿乃子ちゃんのどんどん変わっていく気持ちと、それをわかっていて少々構いながら、ぶれずに甘く口説いていく和也くんを、対照的に書いてみたつもりですが、どうでしょう…?

さてさて、仕事が込んできますので、次の更新はちょっと未定になります。
本当は「コミック百合姫」の感想を書きたいのですが、買えてないし~。
なもりさんの表紙、すごそうですよね。

書くときは、百合好きの方にも分かるようにタイトルつけますのでー。
それでは、また。

2012年9月15日土曜日

エンゲージ・その後(6)

その夜、和也は朱宮家に一晩招待された。
「ねえ、本当なの?お母様は、女学校を中退なさって、お父様とご一緒になられたって?」
全員が揃った夕食の席で、さっそく鹿乃子は訊いた。

「マア、そんな大昔の事、忘れてしまいましてよ…。鹿乃子さん、それよりも和也様にもっと召し上がってくださるよう、貴女から給仕係に声をおかけなさいな」
社交的にさらり、と受け流しながら、鹿乃子の母は和也におかわりを勧める。
「そうだな。和也君にはもっと滋養を付けてもらって、近衛師団の中核として、それからこの朱宮家の継承者として、今後もますます活躍してもらわねば」
父が、和也の杯に葡萄酒を注がせながら言う。

「はっ、勿体ないお言葉、恐悦至極に存じます」
和也が青年将校の顔に戻って返事をすると、
「んもう、堅苦しくてよ、お父様も和也様も!お食事の時は皆で美味しく頂くのが一番、って、いつもお父様がおっしゃってるじゃないの」
鹿乃子がぷーっと頬を膨らませる。

「あ、いや、そうだったかな、すまんすまん…」
と、父は一人娘に甘い口調に変わり、和也は鹿乃子を見てくすくす笑い出した。
「あーっ、どうしてお笑いでらっしゃるの?」
「…いや、下関で冬にとれる、あの魚にそっくりだと思って…」
「下関…冬…?あ、わかったわ!河豚ね!…って、和也様、おひどいわ!」
一段抜けた鹿乃子のやりとりに、その場の一同、配膳係までが大笑いとなった。

家族や使用人達の心遣いで、その夜、二人は屋敷の一番端にある、めったに使われない貴賓用の寝室を使わせていただけることになった。
「私…こんなお部屋があったなんて、知らなかった…」
和也の手で、天蓋付きの寝台に抱き下ろされながら、そのふうわりとした手触りにも、鹿乃子は驚いている。
「この敷布、いつもの麻布(リネン)じゃないわ。…どうして、羽二重なのかしら?」
和也には、その理由がすぐに分かった。
(ああ、そうか。今夜は、新婚初夜だからと、お気遣いいただいたんだ…)

間もなく、鹿乃子の純潔の証が、この羽二重に残される。
呼べばすぐに侍女頭が飛んできて、朱宮家の当主夫妻に、その証をご覧に入れるのだろう。
でも今、当人の鹿乃子は、
「不思議ねえ…」
と、首をひねっている。
その世間知らずな仕草があまりに可愛らしくて、それから、話してしまうと鹿乃子が今夜を拒んでしまうように思えて、和也は、あえて黙っていることに決めた。

「今夜は、この間約束していた、あれを使うよ」
「えっ?…ああ、秘密にしてらした、っていう…何なのでしょう?」
「塗り薬さ。今よりもっと、気持ちが良くなる。それから、辛い時がもしあっても、その辛さがなくなってしまうんだ…」
初夜の意味もわからない十六のお嬢様には、そう告げておけば十分だ、と和也は思った。
今夜はある種の儀式のようなものだし、まだ幼さの残る鹿乃子の体に、無理はさせたくなくて、あえて今夜、この媚薬混じりの潤滑剤を試そうと考えての事だった。

いつもより、二人の夜はゆっくりと進んで、やがて鹿乃子がかぼそい声を上げながらぐったりと寝台にねそべると、和也は羽二重の敷布を引き抜いて、分かってはいても自分が初めての相手だったことの証を確かめ、ブザーを押した。その間に、薄い上掛けを鹿乃子と自分の体にかける。
待っていたように、侍女頭の春野が飛んできた。無言で、頬を染めながら和也が羽二重を彼女に渡すと、春野は感激に今にも泣きそうな表情をしながら、布を押し頂き、当主夫妻の寝室へと運び去って行ってしまった。

「…鹿乃子?痛いか?」
言いながら、昔学んだ源氏と紫の上のようだ、と、和也はふと思う。
「いいえ…和也様が、何度もお薬をつけて下さったおかげで、そんなには…。でも、お嫁入りをすると、こんな事も、するのですね…」
まだ、初めての経験の余韻に、鹿乃子はぽうっとしていて、それもまたあどけなさが残る。
「嫌に、なった?」
「まだ、よく、わかりませんけど…でも、今考えると、そんなに、嫌じゃ…ない、かも…」
最後の方は寝息と入り交じった言葉で、鹿乃子はすやすやと眠り込んでしまった。

「うん、さすが、わが花嫁はお転婆さんだ」

和也の方は待ち望んでいた夜の到来と、潤滑剤に混ぜられた媚薬とのおかげで、初夜というのに少々、度を越してしまった。そのため、鹿乃子に途中で拒まれたり、今後はもうしたくない、と言われるかと思っていたのに、彼女のこの度量の大きさ。

「いろいろ教えてもらうのは、鹿乃子ではなくて、俺の方かもしれないな?」
和也は、そう言って小声で笑うと、鹿乃子の隣に横になって、寝台の灯を消した。

(おわり…お疲れ様でした~)